テクトロニクス、3‐in‐1任意波形ジェネレータの新シリーズを発表

テクトロニクスは2016年5月25日、3‐in‐1任意波形ジェネレータ「AWG4000シリーズ」を発表した。ファンクション・ジェネレータ、任意波形ジェネレータ、デジタル・パターン・ジェネレータを1台の機器に統合している。

同シリーズは重さ6.5kg、10.1型タッチ・スクリーンを備えたポータブル信号ジェネレータだ。ベーシック、アドバンス、デジタルの3種類のモードを備え、組込み設計での一定周波数のクロックなどの簡単なものから、レーダや通信機器の設計でのデジタル・パターンと同時出力の変調波形などの複雑な信号まで、広範囲な信号生成に対応する。

ベーシック・モード(AFG)は、2つのアナログ・チャンネルを持ち、600MHzまでの正弦波などの標準波形や、サンプルレート2.5GS/s、垂直分解能14ビットの任意波形を出力できる。

デジタル・パターンや複雑な波形の定義が可能なアドバンス・モード(AWG)では、2つのアナログ・チャンネルに加え、オプションで16/32 ビット・デジタル・チャンネル出力が可能となる。波形メモリはチャンネル当たり1Mポイントからオプションで16、32、64Mポイントにアップグレードできる。周波数帯域は最高750MHz。デジタル・パターンのシーケンスを1万6384個まで指定できる。

簡単な作業の場合は、タッチスクリーンで関数/任意波形が出力できる。より複雑な作業ではWindowsベースのユーザインタフェースが用意されており、複雑なシーケンスと変調信号をデジタル出力と同時に出力できる。RFXpressやMatLabなどの信号生成ツールもインストール可能だ。

また、専用の同期インタフェースにより、同シリーズ製品を最大で6台同期できる。このため、機器間の同期や通信が必要な製造アプリケーション、最先端の研究アプリケーションにも最適だという。

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