CMOSイメージセンサ関連のエンジニアは引く手あまた。技術的なチャレンジも魅力

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本コラムは、エンジニア専門の人材紹介会社メイテックネクストのキャリアコンサルタント・河辺真典氏からの寄稿です。旬のキーワードを取り上げ、エンジニアのキャリア形成に役立つ情報を発信していきます。


前稿ではCMOSイメージセンサ市場の将来性が有望であること、エンジニアを積極的に採用する企業が増えてきていること、その中でも自動車・医療機器・検査装置などの最終製品にカメラを組み込んでいく仕事にこそ技術的なおもしろさがあるという私の考えをお伝えしました。

本稿では、そうした企業で行われている具体的な業務内容、企業とエンジニアの需要・供給のバランスなどについて触れていきましょう。

自動車、医療機器、検査装置といった製品分野ごとに性格が異なるところも

まず、最終製品メーカーで行われているCMOSイメージセンサ関連の業務には、最適な画像を得るためのセンサ周辺回路の設計、取得した画像データを処理するシステム開発などがあります。

自動車や医療機器、検査装置といったように製品分野が変わっても、基本的な業務内容は変わりません。ただ、自動車なら「自動運転技術を洗練させていくため、画像処理だけでなくレーダーなどのセンシング技術とどう組み合わせていくか」といった視点を持つ必要がありますし、医療機器ならミスがあったら患者さんの死につながるわけですから間違いが許されません。そうした製品分野ごとの違いがあることは覚えておいてください。

不良品判定のアルゴリズムや、画像高速処理などのチャレンジが待つ検査装置開発

そのような製品分野ごとの違いを考えてみると、エンジニアにとって最もチャレンジングな仕事になるのは、意外かもしれませんが、製造ラインに導入する検査装置関連の仕事になるのではないでしょうか。

「検査装置」と聞くと地味な印象を持つかもしれませんが、テレビ放映などで見た食品工場の様子を思い浮かべてみてください。ベルトコンベア上を高速移動するお菓子を撮影して、不良品が見つかったらエアーを吹き付けて弾き出し、良品だけを残していく。そうした処理をするためには、「不良品をどうやって判定するか」「画像をどう高速処理するか」といった課題を解決することが必要になるわけです。

そうした仕事は製造現場ごとに発生することになりますから、これから膨大なニーズが生まれてくることでしょう。また、短時間のうちに画像を高速かつ正確に処理することは、技術的なハードルが非常に高い。エンジニアとしてやりがいを感じられる仕事になると思います。

CMOSイメージセンサ関連のエンジニアは希少な存在として高評価に

こうしたCMOSイメージセンサ関連の経験を持つエンジニアはそもそも絶対数が少なく、エンジニア市場は圧倒的に売り手市場になっています。

自動車業界でエンジニアの活躍の場として期待できるのが、自動車に載せるシステムサプライヤー。画像処理した結果を踏まえて「ハンドルを回す」「ブレーキを掛ける」といった制御が必要になりますので、自動車業界の中でもかなり上位のサプライヤーで活躍できます。

医療機器の分野については、メーカーの社数こそ限られてはいますが、大手企業を中心に内視鏡や画像診断装置などを開発しているメーカーになります。

最後に検査装置の分野ですが、ここは中堅規模の企業が中心。企業数は非常に多くなりまして、かなり重要な設計・開発の仕事を任せてもらえるようになることでしょう。

未経験からCMOSイメージセンサ関連の仕事にチャレンジするには

このようにCMOSイメージセンサ関連のエンジニアが活躍する舞台は、ますます広がっています。

採用企業が「条件を100%満たす経験者に絞って採用しよう」と思っているとなかなか採用できない状況になっていますから、「条件を緩和してでも採用しよう」と考える企業が増えてくることになるかもしれません。

100%でなくても、どのような条件を満たせばCMOSイメージセンサ関連の仕事に就けるのか。次回は、求められる能力・経験、未経験者がチャレンジできる方法などを解説します。


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河辺 真典(メイテックネクスト 執行役員)

メイテックネクストでは、エンジニア専門特化の強みを生かし、豊富な業界知識・技術知識に基づいて「失敗しない転職」のお手伝いをいたします。
転職ありきではなく、中長期的な視野に立って、最も将来のご活躍に繋がる選択肢を考えるためのお手伝いをいたします。
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