SF映画に登場するテクノロジー、実現状況を解説

オールアバウトとインテルは2015年11月27日、SF映画に登場するテクノロジーについてのアンケート調査結果をランキング形式で発表した。ランキングに入った技術の実現状況については、インテル広報室の荒木義満室長が解説を加えている。

同調査の対象は、映画好きの男性2000人。実現してほしいと思うテクノロジーについて尋ねたところ、ランキング上位は1位「空中走行型の乗り物」(56.2%)、2位「多言語翻訳機能付きロボット」(40.6%)、3位「空中に映像・写真を投影する技術」(39.5%)の順になった。理由としては、「仕事で使いたい」「時間を節約したい」「日常をより快適にしたい」など、仕事や日常生活上の利便性に関わる回答が多く挙がった。

荒木室長の解説によると、1位「空中走行型の乗り物」の実現は、物理的な課題や道路交通法上の問題が妨げている。だが2位以下のテクノロジーは、すでにある程度まで実現しているという。

例えば4位「ディスプレイに触れずにデバイスを操作する技術」は、顔認証機能対応3Dカメラ「Real Sense」の誕生によって実現した。同カメラを搭載したPCでは、顔の表情やジェスチャーだけでサインインやアプリケーションの操作ができる。

2位「多言語翻訳機能付きロボット」は、2020年開催の東京オリンピックへ向けて各社が開発中。だが口語への対応や認識するスピードのほか、周辺ノイズや多人数同時会話の聞き取りなど、課題はいくつか残っている。そのため、実用化にはもう少し時間がかかるという。

3位「空中に映像・写真を投影する技術」については、3D映像を空中に結像する「AI(エアリアルイメージング)」が注目を浴びている。他にも透過型の液晶ディスプレイやスクリーンを用いて投影する技術が、コンサートなどの舞台演出として実用化している。

8位「人の顔を完全に再現したマスクを作る3Dスキャナー」の実現も見通しが立っている。前出の「Real Sense」は、360度のフェイススキャンを高いレベルで処理できる。この技術を発展させれば、顔どころか全身を再現するボディースーツの作成も夢ではないという。

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