ルネサス、高知工場の「工場閉鎖を伴う集約」方針を発表

ルネサスエレクトロニクスは2015年12月1日、100%子会社であるルネサスセミコンダクタマニュファクチュアリングの高知工場(高知県香南市)を、今後2年から3年を目処に閉鎖、集約(以下:集約)する方針を決定したと発表した。

同工場については、2013年8月に同社が発表した「当社グループが目指す方向性」で、「生産能力を縮小し、適正体格で運営継続」していくとされていた。しかし再検討の結果、同工場の生産負荷の減少が想定以上となり、収益性の維持が課題となっていた。その後、生産効率化や他社への事業譲渡に向けた活動などを実施したが、現時点において、生産負荷の減少を埋めることが出来ず、集約へと方針を転換したのだという。

集約に伴い、同工場で現在生産している製品は、グループの他拠点への生産移管や、一部製品の生産中止を行うとのこと。また社員の処遇に関しては、今後労使で協議していくが、高知県の協力を得て雇用が継続されるよう努力するとしている。集約後の同工場の活用についても引き続き、高知県の協力を得て譲渡先を確保するよう努力していくという。

なお、同社は11月30日、かねて集約予定となっていた鶴岡工場(山形県鶴岡市)をTDKに譲渡することで基本合意したと発表したばかりだった。

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