Analog Devices、高周波数出力のPLLシンセサイザーICを発表

米Analog Devicesは2016年1月25日、6.8GHzまでの高周波数域出力に対応した、VCO搭載のPLL(Phase Locked Loop)シンセサイザーIC「ADF4355」の発売した。

ADF4355は、対応する出力周波数が高く、VCOの位相ノイズが低いのが特徴。無線通信の基地局用途などに適用すれば、スループットや受信可能領域を拡大したり、ベースステーション当りの利用者数を増やしたりできるという。また、マイクロ波通信や衛星/VSATシステム、産業用計測システムなどでの利用でも、スループットを向上できるとしている。

VCO出力信号の周波数範囲は3.4G~6.8GHz。VCOの位相雑音は-144dBc/Hzと低く抑えられ、Modulus回路は38ビットの分解能を持つ。雑音からの隔離が必要な機器のために、ハードまたはソフトでコントロールできるミュート機能も搭載した。

チップ上のレジスタは、シンプルな3wireインタフェースで制御する。電源電圧は3.15~3.45V、動作温度範囲は-40~+85°C。パッケージは5×5mmの32端子LFCSPとなっている。また、同社のシンセサイザー設計/シミュレーションソフトウエア「ADIsimPLL」が利用できる。

すでにサンプル出荷および量産出荷を開始しており、1000個単位の参考価格(米国)は、20.44ドルとなっている。

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