2016年のASEAN、新車販売台数は減少の見通し

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フロスト&サリバンは2016年1月28日、東南アジア諸国連合(ASEAN)の自動車市場における2016年の見通しを発表した。今回の分析では、マレーシア、タイ、およびインドネシアの展望をまとめている。

マレーシアの新車販売台数は、経済的圧力、通貨リンギット安、自動車価格上昇、およびローン承認引き締めなどの煽りを受け、前年比1.44%減の64万8000台になる見通し。フロスト&サリバンの自動車・交通運輸部門VPであるビベック・バイダ氏は「自動車OEMはコスト上昇に伴い、自動車価格の引き上げに迫られています。原油価格の大幅下落や、通貨リンギット安が続いた場合、OEMや部品サプライヤーに多大な圧力をもたらすことになるでしょう」と分析している。

一方、タイの新車販売台数は前年比1.3%減の78万台となる見通し。タイでは自動車保有台数が1000人当たり175台に近付く傍ら廃車規定が不在のため、自動車市場が飽和状態に到達しつつあり、インフラ整備と自動車需要とのミスマッチや、都市人口の増加が自動車所有を抑制する懸念がある。また、バイダ氏は「付加価値の高い仕事の不足や、生産性の制限、ベトナムなどの国からの投資における競争の欠如、さらに、環太平洋経済連携協定(TPP)加盟に向けた圧力が、タイ経済に影響をもたらしています」と述べている。

インドネシアの新車販売台数は、商品市場の停滞、価格の低迷、通貨ルピア安などの影響を受け、前年比4.3%減の96万9100台となる見通し。バイダ氏は「米国の金利引き上げや中国経済の混乱がさらに通貨ルピア安を推し進め、パーツやコンポーネンツおよび完成車の輸入価格の引き上げにつながっています。これは、多くの車種の価格に大きな影響を及ぼす可能性があります。輸入された完成車の中でも、特に高級車の価格が上昇する可能性があります」と述べている。

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