キーサイトテクノロジー、RFシステム/回路シミュレーションソフト「Genesys 2015」を発表

キーサイト・テクノロジーは2016年2月29日、RFシステムやRF回路用シミュレーションソフトウエアの新版「Genesys 2015」の販売を開始した。参考価格は56万円~(税抜)となっている。

Genesys 2015は、市販部品のデータシートを用いたRFシステムシミュレーションを可能にするSys−Parameterモデルと、RFシステムやRF回路を素早く生成するRF回路シンセシス機能を搭載している。他にも、Matlabスクリプトデバッガー、多次元補間器、対話型3次元グラフを備える。

Sys−Parameterモデルは、周波数、温度、バイアスに対する増幅器のP1dB、IP3、利得、雑音指数など、RF用部品のパラメータをスプレッドシート形式で定義している。設計者は、それらの値をRFシステムのシミュレーションで直接使用可能だ。ハードウェア実装前にSys-Parameterモデルを利用すれば、使用可能なRFシステムコンポーネントを正確に評価して選択できるという。

またGenesys 2015は、スプレッドシート形式の多次元特性データの読み込みに対応する。そのため、ユーザーはRF部品のデータシートからデータを作成できる。部品用のデータファイルの作成やデータを補間するカスタムプログラムの作成が不要となるため、部品モデルを自作してその挙動をシミュレータ上で試験・検証する必要がなくなる。その結果、データシートの仕様を素早くシミュレーションで利用できるようになるという。

同製品は、Xパラメータのベンダー・モデル・ライブラリの提供を拡大。X-Microwavesのドロップインモジュールを利用できる。Genesys 2015への追加アップグレードには、Momentumプレーナー電磁界シミュレータと対話型オープン/ショート検出機能を持つ3次元レイアウトビュワーが含まれる。

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