リストラ後の転職先が見つからない……。中小企業や別業種の企業など、どんな選択肢を考慮すべきか

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本コラムは、エンジニア専門の人材紹介会社メイテックネクストのキャリアコンサルタント・河辺真典氏からの寄稿です。旬のキーワードを取り上げ、エンジニアのキャリア形成に役立つ情報を発信していきます。


メーカーで働くエンジニアがリストラに備えるためは、日頃からどのような意識を持っておいた方がいいのでしょうか。ここまでの2回の記事で、日々の業務の中での心構え、不幸にもリストラに遭ったときの対処法について意見を述べてきました。

リストラの対象になってしまったときにはいち早く行動に移し、最初の椅子取りゲームに参加することが重要だとお伝えしたわけですが、今回は最初の椅子取りゲームに出遅れてしまったときの次善策について考えてみたいと思います。

同業の大手企業への転職が上手くいくとは限らない。中小企業も選択肢に

リストラ対象となって転職先を考えるとき、真っ先に候補に挙がるのは、自分が経験してきた職種で人材募集している同業他社、しかもできるだけ大手企業への転職を希望する人が多いでしょう。

けれど、1度にかなりの数のエンジニアが求職活動をしているときに、第一希望の企業に採用してもらえる確率は自然と低くなります。

相当数のエンジニアが第一希望の企業には転職できないでしょう。そうなったときの次善策として、「同分野の中小企業への転職も視野に入れる」「別分野の製品を扱うことになるが、自分の持っている専門性・技術を生かせる企業を候補とする」といった選択肢が思い浮かびます。

決して数は多くありませんが、大手メーカーが軒並み不景気に苦しんでいるときでも、狭くとも特定の領域に特化することで業績好調な中小企業は存在します。そうした企業の中には、不景気になると逆張りで大手メーカーの経験者を採用しようとする企業もありますから、そうした企業への入社を検討するのも一手でしょう。

「技術を生かして、別分野の企業も検討」する手も

あるいは、これまでの事業・製品分野にとらわれず、自分の持っている技術を生かせる別分野・同職種の企業への転職を考慮するという手もあります。

例えば、先日お伝えしたように、CMOSイメージセンサ関連のエンジニアは人材の供給よりも企業からの需要の方が上回っている状態です。CMOS関連の開発経験を持っていれば、自動車や医療機器、検査装置といったさまざまな用途(アプリケーション)でCMOSを活用するメーカーへの転職を視野に入れられるようになります。

次善策で選択肢を広げても、最終的には“早い者勝ち”に

「扶養すべき家族がいて、子供を育てるため、とにかく転職先を早く決めたい」というエンジニアが人材紹介会社に登録すると、第一希望になりそうな同分野・同職種の大手メーカーだけでなく、このように中小メーカーや、別分野・同職種のメーカーなど、非常に多くの企業の選考を勧められることになるでしょう。

ですが残念ながら、「1度にかなりの数のエンジニアが求職活動をしているとき」には、そうやって選択肢を広げているエンジニアは1人だけではありません。他の求職中のエンジニアも、同様に仕事を求めて活動していますから、同じように応募する企業の幅を広げてきます。

大規模なリストラの直後には、中小企業の求人も続々と埋まっていきますし、別分野・同職種のメーカーの求人も採用が決まっていきます。また、別分野・同職種のメーカーの選考においては、エンジニアの需給バランスによるところも大きいのですが、ある程度経験を積んだベテランのエンジニアになりますと、「これまで培ってきた技術」を「どんな製品分野のアプリケーション」に用いるのかという2軸で強みを持っていて、その2軸の強みが採用企業側のニーズとマッチしないと、なかなか採用には結び付きません。可能性は広げられますが、採用される確率はかなり低いのです。

このように考えてみますと、次善策として転職先の選択肢を増やすことは可能なのですが、やはりリストラに遭ってしまったときには、とにかく早く行動に移ること。その意識を強く持つことが何よりも大切なのではないでしょうか。


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河辺 真典(メイテックネクスト 執行役員)

メイテックネクストでは、エンジニア専門特化の強みを生かし、豊富な業界知識・技術知識に基づいて「失敗しない転職」のお手伝いをいたします。
転職ありきではなく、中長期的な視野に立って、最も将来のご活躍に繋がる選択肢を考えるためのお手伝いをいたします。
ぜひ、一度ご相談にお越しください。

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