新卒社員の失敗は仕方ない。「自身の性格・資質」より「上司・先輩のサポート不足」が大きな原因

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~「いきなりクールビズ」「得意先に『マジッすか』など連発」「請求額が1桁多かった」――先輩社員が目撃した新入社員の失敗談~

ポイント

  • 失敗が目立たぬ反面、即戦力とも言い難かったエンジニアの新入社員
  • システムトラブルを起こした、図面を取り違えた、組み立てたとき矛盾のある設計をした――新卒エンジニアの失敗談
  • 新入社員の失敗は仕方ない。「2度は繰り返さない」「失敗を恐れず挑戦して」
  • 新入社員の失敗は「本人自身の性格や資質によるもの」もあるが、「上司・先輩のサポート不足」がより大きな原因
  • 新卒エンジニアには「基礎学力」「専門的な知識」、非技術系新入社員には「職業意識・勤労観」「柔軟性」「責任感」をより強く求める傾向

 

調査概要

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」では、製造業の企業で研究・設計・開発系の業務を任されているエンジニア200人と一般企業で技術職以外の業務につくビジネスパーソン200人を対象に、「新入社員の失敗」に関するアンケート調査を行いました。

早い企業では4月に入社してきた新入社員が研修期間を終え、職場に入って業務を任されるようになっているころではないでしょうか。新しい環境に慣れ始めたころ、どうしても起きてしまうのが失敗です。新入社員の失敗をしっかりフォローする先輩社員もいれば、何度言っても直らないことに腹を立てている先輩社員もいるかもしれません。

こうした新入社員の失敗について、エンジニアはどのように考えているのでしょうか。新入社員の失敗談、失敗に対する考え方、新入社員に求める素養・能力など、研究・設計・開発系業務に就くエンジニア200人(技術系)と技術職以外の業務に当たるビジネスパーソン200人(非技術系)に考えを聞き、両者の意見を比較してみました。

 

調査結果サマリー

失敗が目立たぬ反面、即戦力とも言い難かったエンジニアの新入社員

・新入社員の失敗について尋ねたところ、「失敗が多かった」と評価したのは技術系で16.0%、非技術系で32.0%。「大きな失敗をやらかした」と評価したのは技術系で12.0%、非技術系で20.0%だった。
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・新入社員の業務への貢献度を評価してもらった結果、「即戦力になってくれた」と感じたのは技術系で21.5%、非技術系で36.0%。「自分の新卒時代よりも戦力になったと思う」と受け止めたのは技術系で34.0%、非技術系で37.0%。「今後、戦力になってくれるという可能性を示してくれた」と今後に期待を示したのは技術系で53.0%、非技術系で60.0%だった。
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・その他、新入社員に対しては「主体的に仕事に取り組もうという意欲が感じられた」(技術系51.5%、非技術系55.0%)、「期待以上に成長してくれた」(技術系27.0%、非技術系40.5%)、「2年目以上の若手社員の刺激になり、成長を促してくれた」(技術系25.5%、非技術系43.0%)という声が集まった。
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システムトラブルを起こした、図面を取り違えた、組み立てたとき矛盾のある設計をした――新卒エンジニアの失敗談

新入社員に対して「失敗が多かった」「大きな失敗をやらかした」と感じた回答者は、どのような失敗を近くで目撃することになったのだろうか。寄せられた新入社員の失敗談としては、次のようなものがあった。

<仕事に取り組む姿勢に問題>
・いきなりクールビズ
・休みが多い
・遅刻ばっかり
・書類の提出日の遅れ
・任せていた仕事を期限内にやれない。またそれを報告しない
・宿直を忘れて先輩が肩代わり
・朝の鍵当番を失念した

<顧客に対する失礼>
・クライアントからの電話伝言を忘れ、担当者を怒らせるところだった
・顧客にケガを負わせかけた
・得意先との会話で、マジッすかなどを連発

<受発注・請求書のミス>
・種類を間違えて発注してしまい、倉庫の肥やしになってしまっている
・相手先に一桁数値を多くして請求した
・注文の商品名を間違えて受注した

<新卒エンジニアのミス>
・システムトラブルを起こす操作があった
・機械設計をしているが、発注ミス、図面の取り違え等をしてしまった
・重量物を倒した(怪我はなかった)
・大切な書類を誤って裁断した
・組み立てたときに矛盾のある図面を書いた。仕事全体の進捗を意識せず、自分のわかる範囲に閉じこもって仕事をした。時間管理の意識が低く、成果の薄い残業をした

 

新入社員の失敗は仕方ない。「2度は繰り返さない」「それほど気にしない」で、「失敗を恐れず挑戦して」

・新入社員が失敗すると、巻き込まれることになるかもしれない先輩社員たちは、どのように感じているのだろうか。失敗は「一切許されることではない」との回答はごくわずか(技術系2.0%、非技術系3.0%)で、「1度目の失敗はともかく、同じ失敗を2度は繰り返すべきではない」(技術系35.0%、非技術系38.5%)、「失敗することは仕方がない。失敗をしてもそれほど気にしない方がいい」(技術系26.5%、非技術系24.5%)、「新入社員のうちにできるだけ失敗するべきだ。失敗を恐れず、挑戦してほしい」(技術系35.0%、非技術系34.0%)といった意見が主流を占めた。
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新入社員の失敗は「本人自身の性格や資質によるもの」もあるが、「上司・先輩のサポート不足」がより大きな原因

・続いて、新入社員が失敗する場合、原因はどこにあることが多いと考えるかと複数回答形式で調査してみた。技術系・非技術系で共に、1位「上司・先輩のサポート不足(育成方針、業務マニュアル)」(技術系71.5%、非技術系63.0%)、2位「本人自身の性格や資質によるもの」(技術系39.0%、非技術系53.0%)、3位「会社で用意した教育・研修が不十分」(技術系32.0%、非技術系43.5%)という順番になった。
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新卒エンジニアには「基礎学力」「専門的な知識」、非技術系新入社員には「職業意識・勤労観」「柔軟性」「責任感」をより強く求める傾向

・最後に、新入社員に持っていてほしいと期待する能力を複数回答可の形式で質問してみた。エンジニアが持っていてほしい能力トップ3は「コミュニケーション能力」(技術系65.0%、非技術系65.5%)、「向上心・探究心」(技術系51.0%、非技術系53.0%)、「責任感」(技術系48.5%、非技術系59.5%)だった。

・エンジニアと技術職以外の業務に当たるビジネスパーソンを比較してみると、エンジニアは「基礎学力」(技術系39.5%、非技術系26.0%)や「専攻した専門的な知識」(技術系22.5%、非技術系13.5%)といったロジカルな面を、技術職以外では「職業意識・勤労観」(技術系15.0%、非技術系31.0%)や「柔軟性・環境適応力」(技術系26.5%、非技術系38.5%)、「責任感」(技術系48.5%、非技術系59.5%)といったメンタルな面を重視する傾向があった。
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エンジニア専門の人材紹介会社メイテックネクストの
キャリアコンサルタント・河辺真典が
今回のような調査結果になった背景について分析したコラムをこちらのページで掲載中です。
あわせてご覧ください。

 

調査概要

調査方法:ネットリサーチ

<スクリーニング調査>
期間:2016年5月18日〜20日
対象:全国で働く技術系以外の会社員2207名(男性1105名・女性1102名)

期間:2016年5月18日〜24日
対象:全国のメーカーで働く研究・設計・開発系の業務に就くエンジニア1032名(男性993名・女性39名)

<本調査>
期間:2016年5月24日〜5月25日
対象:2015年度、部署内に新卒の新入社員が配属された技術系以外の会社員200名(男性100名・女性100名)
同 研究・設計・開発系のエンジニア200名(男性191名・女性9名)

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