NASAが”電気飛行機”を開発中――小型機の運用コストを最大40%にまで削減可能と試算

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Credits: NASA Langley/Advanced Concepts Lab, AMA, Inc.

NASA(アメリカ航空宇宙局)が「電気自動車」ならぬ「電気飛行機」の開発を進めている。

NASAは2016年6月17日、電気飛行機にXナンバーを付けて呼称すると発表。テスト予定の電気飛行機を「X-57」(ニックネーム:Maxwell)という名前にしたことを明らかにした。

X-57は電動モーターで駆動するプロペラ14基を搭載。電力を使って飛ぶことで、燃料消費を減らせるほか、排気や騒音といった面でもクリーンな飛行が可能になるという。

アメリカではもともと、最新鋭の実験機にXナンバーを付けて呼んできた。「X-1」は1947年に、初めて音速を超えて飛行。それ以来、技術の粋を集めたXナンバーの実験機が登場してきた。X-57はその系譜を受け継ぐことになる。ニックネームの「Maxwell」は、19世紀に活躍した理論物理学者のジェームズ・クラーク・マクスウェルにあやかったものだ。

X-57の設計は、「Tecnam P2006T」を参考にしている。Tecnam P2006Tの設計と比べると、翼は長く細身になり、ガスエンジン2基の代わりにプロペラ14基を搭載。プロペラのうち、12基は離陸時と着陸時に使い、巡航高度にまで到達したら翼の先端に取り付ける大型のプロペラ2基を使用する。

このような設計にしたことで、時速280kmほどで飛行する普通の航空機と比べ、燃費は5倍になると試算。小型機の運用コストを、最大で現在の40%にまで削減できると見込んでいる。

ウォール・ストリート・ジャーナルは早ければ来年にも試験飛行が行われる見通しだと伝えている。

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