文系より理系を優遇するアメリカ。専攻別初任給のトップ3は化学工学・コンピュータ工学・電子工学

アメリカ・ミシガン州立大学が実施した2015~2016年の調査によって、初任給が最も高くなる専攻は、化学工学、コンピュータ工学、電子工学の順になることが明らかになった。

4730以上の雇用主から集めた情報を分析した結果、専攻別の平均初任給は次のようになったという。

1位:化学工学(平均年収 6万3389ドル、約647万円)
2位:コンピュータ工学(平均年収 6万3313ドル、約646万円)
3位:電子工学(平均年収 6万1173ドル、約624万円)
4位:ソフトウェアデザイン(平均年収 6万104ドル、約613万円)
5位:機械工学(平均年収 5万9681ドル、約609万円)
6位:コンピュータプログラミング(平均年収 5万8995ドル、約602万円)
7位:コンピュータサイエンス(平均年収 5万6974ドル、約581万円)
8位:土木工学(平均年収 5万5879ドル、約570万円)
9位:工学系全般(平均年収 5万5465ドル、約566万円)
10位:マネージメントインフォメーションシステム(平均年収 5万1690ドル、約527万円)

文系の専攻の中で、最も初任給が高かったのはファイナンス(平均年収 4万8785ドル)、次に会計(同4万7834ドル)となった。すべての専攻の中で、最も初任給が低かったのは広告(同3万5733ドル)だ。

技術系の学問を専攻した新卒の初任給が高くなる傾向は、年々強くなっているようだ。例えばコンピュータサイエンスの平均初任給は2007~2008年の5万200ドルが、2015~2016年には13.5%増の5万6974ドルに上昇。電子工学の平均初任給は2007~2008年の5万3200ドルから、2015~2016年には15.0%増の6万1173ドルに増えている。

一方で、広告の平均初任給は2007~2008年のデータを見ると3万5700ドル。前述のとおり、2015~2016年になっても3万5733ドルとほとんど変わっていない。

業種別で見ても、工学系の初任給が高くなる傾向があるようだ。製造業(同4万9644ドル)、プロフェッショナル・ビジネス&サイエンティフィックサービス(同4万8053ドル)、官公庁(4万7894ドル)、金融サービス(同4万5621ドル)と製造業の初任給が最も高くなった。

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RECRUITING TRENDS 2015-16(PDF)

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