「匂い」を可視化するベンチャーも登場――求人の数・種類が増えて活性化するセンサエンジニア市場

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本コラムは、エンジニア専門の人材紹介会社メイテックネクストのキャリアコンサルタント・河辺真典氏からの寄稿です。旬のキーワードを取り上げ、エンジニアのキャリア形成に役立つ情報を発信していきます。


Industry4.0に関する前回のコラムで、工場の完全自動化を成し遂げるには、これまで人間しか知覚できなかった情報を計測できるセンサが必要だと指摘しました。

今回は、「人間しか知覚できなかった情報を計測できるセンサ」の開発に取り組む注目企業と、Industry4.0が本格化してきたことでエンジニアの採用ニーズに生まれた変化について取り上げていきます。

「匂い」を可視化するセンサ開発に取り組むアロマビット

Industry4.0やIoTなどに注目が集まる昨今、大手企業や外資系企業だけでなく、ベンチャー企業もセンサの開発に乗り出しています。

センサ開発に取り組むベンチャー企業には、「こんなの測れるの?」と驚くようなセンサを開発している企業が少なくありません。

今回は一例として、匂いを可視化できるセンサを開発しているアロマビットをご紹介しましょう。

アロマビットは、人間しか知覚できなかった情報を取得できるセンサを開発している企業のひとつです。同社は、特殊なQCM(水晶振動子)構造を採用し、QCM素子を同一基板上にアレイ化する技術を確立。アレイ状に形成したQCM素子ごとに、異なる特性の吸着膜を形成することで、生物の鼻と同様のパターン認識が可能なセンサを生み出しました。

アロマビットのセンサは、ベースのQCM素子に貼り付ける吸着膜によって、反応する匂いの種類を変えられます。そのため、お酒の銘柄の嗅ぎ分けから、口臭の測定によるガンや糖尿病の発見まで、幅広い応用が可能だと見込まれています。

材料開発、プロセス開発、回路設計――幅広いエンジニアを求めるセンサメーカー

人間しか知覚できなかった情報を取得できるセンサの開発に取り組んでいる企業は、アロマビットだけではありません。日本のある企業は、ミクロン単位のひずみでさえ検出可能なセンサを開発しています。

こうした企業のように、日本では新しいセンサメーカーが登場してきていますし、センサ開発にますます力を入れるメーカーが増えてきています。

そして同時に、センサ開発エンジニアの採用ニーズも拡大しています。しかも、単に募集人数が増加しただけでなく、求められるエンジニアのバリエーションが増えているのです。

例えば、1)センサの材料開発、2)材料のプロセス開発、3)センサが機能する回路の設計、4)データ処理のソフト開発――といった分野のエンジニアが必要とされるようになっています。

このように需要の高いセンサ開発エンジニアですが、どのような資質を持った人材が求められているのでしょうか。次回は、そのあたりの話を中心に、センサメーカーで働くことの魅力など、私の見解を述べていきます。

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河辺 真典(メイテックネクスト 執行役員)

メイテックネクストでは、エンジニア専門特化の強みを生かし、豊富な業界知識・技術知識に基づいて「失敗しない転職」のお手伝いをいたします。
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