将来に最も楽観的な業種・職種ランキング――米PayScale調査

fabcross for エンジニアでは先日、郵便配達員、電気・水道使用量メーターの検査員、農家などの職種が「最も消滅する恐れがある仕事」であると報告したが、逆に「未来が明るい仕事」としてはどんな職種があるのだろうか。

米サイトのPayScaleが2014年6月15日から2016年6月15日までの期間、アメリカで働く労働者42万5219人に調査した結果、将来を楽観視している業種・職種のランキングが明らかになった。

3人に1人が「かなり楽観視している」10業種

最も将来を楽観視している業種は、不動産業やレンタル/リース業。38%もの労働者が勤務先の将来について、「かなり楽観視している」という結果となった。

その他に3人に1人以上がかなり楽観視していると回答したのは、「金融保険業」(36%)、「建設業」(35%)、「エンターテインメント関連業」(34%)、「(電気・ガス・水道などの)公益事業」(34%)、「運送業・倉庫業」(34%)、「宿泊業・外食産業」(33%)、「卸売業」(33%)、「教育事業」(33%)、「ヘルスケア・介護関連業」(33%)だった。

建設業が3位に入った理由について、「失業率が下がっていることや消費意欲が比較的高いこと、金利が低いままであることなどが挙げられる。また、アメリカ国内で最も人口の多い“ジェネレーションY世代”と呼ばれる80~90年代生まれが家を購入する年齢になりつつあることも、将来を楽観視している理由と言えるだろう」とPayScaleは分析している。

CA、歯医者、教師の半数「とても楽観視している」

続いて職種ごとの結果を見てみると、半数以上が「とても楽観視している」と答えたのは、「キャビンアテンダント」(59%)と「歯医者」(58%)、「(中等教育の)教師」(53%)だった。

他にとても楽観視しているとの回答が4割を超えたのは「社長」(47%)、「不動産ブローカー」(47%)、「外科医」(46%)、「検眼士」(46%)、「聖職者」(45%)、「公文書館専門職員(アーキビスト)」(43%)、「コンシェルジュ」(42%)と幅広い職種が該当した。

米労働者の6割が勤務先の将来を楽観視

業種別・職種別でなく回答者全体を見ると、勤務先の将来について「楽観視している」と回答したのは59%。「どちらでもない」は24%で、「悲観的に見ている」は17%にとどまった。

PayScaleはこの結果について、「2015年にはPew Research Centerが『アメリカ人は先進国の中でも最も楽観的』という報告書を出しているので、意外ではないのかもしれない」と分析している。

関連リンク

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