踏み間違い事故約7割減。トヨタの駐車支援技術「インテリジェントクリアランスソナー」

トヨタ自動車は2016年12月26日、同社の安全駐車支援技術「インテリジェントクリアランスソナー」(ICS)搭載車種が実際に駐車場で起こした事故について調査した結果を発表した。同調査により、踏み間違いによる事故と後退時の事故に関して、ICSに高い事故低減効果があることが明らかになったという。

ICSは、急発進時にクリアランスソナーで障害物を認識し、衝突被害の軽減に寄与する安全支援技術。ペダルの踏み間違いによる衝突被害の軽減だけでなく、駐車場内の低速での移動や車庫入れなど、ペダル誤操作がない場合にも隣接車両や障害物との衝突回避や被害軽減を支援する。

トヨタ自動車は今回、アルファード、ヴェルファイア、プリウスの3車種について、該車種約6万台分を契約している保険会社による約2500件の事故データを調査。その結果、これらのICS搭載車両においては非搭載車に比べ、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故件数が約7割減少し、後退時の事故件数が約4割減少していることが判明した。

ただし、前進時事故については依然、統計学的に優位な差が確認できていない。トヨタ自動車は引き続き調査を進め、交通事故死傷者ゼロを実現するための取り組みを続けていくとしている。

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