村田製作所、ADASや自動運転向け1608Mサイズの高信頼性小型3端子コンデンサを開発

村田製作所は2017年1月16日、自動車市場向け1608Mサイズの高信頼性小型3端子コンデンサ「NFM18HCシリーズ」を開発したと発表した。ADAS(先進運転支援システム)や自動運転の予防安全システムなどへの採用を目指すという。

3端子積層セラミックコンデンサは、一般的な2端子の積層セラミックコンデンサよりもESL(等価直列インダクタンス)が小さいため、少ない部品点数で高周波帯域のインピーダンスを低減できる。そのため、主に処理速度の高いプロセッサを搭載したスマートフォンなどで採用が拡大中だ。

その一方で近年、ADAS・自動運転の予防安全システムやIVI(車載インフォテイメント)など、車載機器の高機能化や多機能化が進んだ結果、プロセッサの高性能化や機器の小型化要求が高まり、自動車市場でも3端子積層セラミックコンデンサの採用が始まっている。

村田製作所はこうした背景のもと、自動車の高信頼性用途向け3端子積層セラミックコンデンサとして同社最小のNFM18HCシリーズを開発した。村田製作所の自動車市場向け高信頼性小型3端子コンデンサはかつて最小2.0×1.2mmだったが、今回のNFM18HCシリーズは1.6×0.8mmとなっている。

同製品は静電容量が1.0µF ±20、定格電圧が16Vdc、定格電流が2A、直流抵抗(max.)が20mΩ。すでにサンプル出荷中であり、2017年4月から量産が始まる予定だ。

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