皮膚を模したハイドロゲルをMITが開発――乾燥を防ぎ、血管のように流体を流す

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米マサチューセッツ工科大学は、人間の皮膚の構造から着想を得た水ベースの新材料を開発した。

既存のハイドロゲルやお菓子のゼリーなど、ゼラチン状のポリマーが幅広い用途で使われている。しかし水ベースの材料のため、乾燥すれば必然的に伸縮性や吸収性を失ってしまう。

人間の表皮は真皮と結合し、真皮とその神経や毛細血管、筋肉やその他の器官の乾燥を防ぐ“盾”として機能している。MITが開発した新材料も、薄いエラストマー層でハイドロゲルをコーティングするハイブリッド構造で乾燥を防ぐ。

2つの材料をはく離させるのに必要な力は1平方メートル当たり1000J。材料をもとの長さの7倍に伸ばしても接着したままだという。

MITの研究チームが生み出したのは、これだけではない。乾燥を防ぐ結合構造以外にも、皮膚に張り巡らされた血管と同様に新材料内に“回路”をパターン形成して流体を巡らせる技術、神経網を模した複雑なイオン回路を埋め込む技術も考案している。
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新材料はこれらの特徴を持つことから、人工皮膚や長寿命のコンタクトレンズ、薬剤供給機能を持つ包帯などを生み出せるのではないかと期待されている。

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Tough new hydrogel hybrid doesn’t dry out

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