早大、3Dプリンティング造形物の表面をなめらかにする3次元化学溶解仕上げ機構を開発

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早稲田大学は2017年3月14日、3Dプリンティング造形物の表面を化学溶解によってなめらかにする3次元化学溶解仕上げ機構を開発したと発表した。

今回開発したのは、ペン型の機構から必要最小限の量の溶剤を吐出し、造形物の表面を溶解することで積層痕を充填して平滑化する方法だ。ペン型構造で積層痕の選択的除去が可能な他、熱溶解を用いるために安全で安価、しかも粉塵も発生しないという特徴がある。

また、表面がなめらかになるほど光の反射量が増すことに着目して、画像化した造形物の明度から対象の仕上げの進行具合を評価する方法も開発した。これにより従来のレーザー変位計を用いた方法に替わって、処理と同時に進行度合いを評価することができるようになる。

3Dプリンタの普及を阻害する要因の1つとして、造形物に必ず発生し外観と強度を悪化させる積層痕が挙げられる。積層痕を除去する方法には研磨や塗装、造形材料のABS樹脂をアセトンで溶解する方法などがあるが、いずれも手間や時間がかかったり、粉塵の発生、安全面などでの問題があった。

同大学は、この技術により熱溶解式3Dプリンティング造形物の外観と強度が改善され、フィギュアやモデル作製分野やこれまで3Dプリンティング造形物が用いられてこなかった機械部品の分野などにも用いられることで、熱溶解式3Dプリンタの需要自体が高まるとみている。

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