米求人情報サイトが選んだ”ベスト”な職種トップ25は?

求人情報サイトを運営する米Indeedは、2017年のアメリカで“ベスト”な職種について、25位までのランキングを2017年3月21日に発表した。このランキングは、求人数や給料、2013~2016年の求人数の増加率を指標にして決定されたものだ。

25位までにランクインした職種のほとんどは、コンピューターサイエンスに関わるものだった。特に、トップ10のうちの7職種はソフトウェアエンジニア/開発者が占めた。

上位の職種を挙げると、1位「フルスタック開発者(複数の専門技術に精通する開発者)」、2位「データサイエンティスト」、3位「開発・運用エンジニア」、4位「Salesforceアドミニストレータ」、5位「ITエンジニア」、6位「Salesforceデベロッパー」などとなった。クラウドエンジニア(9位)、機械学習エンジニア(17位)なども上位にランクインしている。

米Indeedの上席副社長であるポール・ダーシー氏は、「すべてのビジネスは、デジタル化されてきている。そのため、高度な技術を持つ人材に対する企業側の需要は、人材供給に比べて、ずっと急速に膨れ上がってきている。その結果、エンジニア職の求人が増え、給料も上がるという現象が起きている」と見解を示した。

Indeedによると、ソフトウェアアーキテクトの求人に興味を持つ転職希望者の数は、企業が募集する人数の29.4%に過ぎない。同社の別の調査では、採用担当者の86%がエンジニアの採用は「困難」だと回答し、36%は「“非常に”困難」だと答えたという。

さらに、採用担当者の53%は「応募条件を満たしていなかったエンジニアを採用した」ことがあり、36%は「戦力となる人材を採用できなかったことで、既存の社員が燃え尽きてしまい、ビジネスの足を引っ張ることになった」と答えている。

エンジニアリング関連の職種も上位に

しかし、ダーシー氏は同時に、昔からある職業にも確かな需要が存在するとも指摘している。IT系の職種が25位までのランキングにひしめく中で、14位の「土木技師」、19位の「コマーシャルプロジェクトマネージャー」、20位の「正看護師」、24位の「建築現場の監督者(施工管理)」など、昔からあるマネジメント、エンジニアリング、ヘルスケアに関わる仕事もまたトップ25に含まれていた。

関連リンク

The Best Jobs in the United States: 2017

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