海水から塩を取り除けるグラフェンベースのフィルターを開発

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

英マンチェスター大学は2017年4月3日、海水から塩をろ過できるグラフェンベースのフィルターを開発したと発表した。

同大学の国立グラフェン研究所が開発した酸化グラフェン膜は、微小なナノ粒子や有機分子、そしてサイズの大きい塩でもろ過して除去できることが以前から実証されていた。

しかし従来の酸化グラフェン膜は、水に浸すとわずかに膨張してしまう。サイズの大きな塩や分子は取り除けても、小さい塩が水と一緒に膜を通過してしまうことが明らかになっていた。

そこで今回、同グループは水に浸しても膜が膨張しない膜を開発した。膜のポアサイズは非常に正確に調節できるため、海水から塩を除いて安全な飲料水を製造できるようになった。

酸化グラフェン膜を用いた脱塩装置は、小規模スケールで設営可能になる見通しだ。大規模な海水脱塩装置に資金を投入できるほどの財政的基盤がない国々にとっても、この技術は利用可能になると期待されている。

国連は2025年までに世界の人口の14%が水不足に直面すると予測している。今回の技術は世界中の水ろ過に革命をもたらす可能性を秘めていると同大学はうたっている。

関連リンク

Graphene sieve turns seawater into drinking water

関連記事

fabcross
meitec
next
ページ上部へ戻る