新日鉄住金のチタン薄板がホンダの大型バイクに採用——燃料タンク本体への採用は世界初

新日鐵住金(新日鉄住金)は、同社のチタン薄板が本田技研工業の大型スポーツバイク最新モデル「CBR1000RR SP」の燃料タンク素材に採用されたと発表した。公道用量産車での燃料タンク本体へのチタン採用は世界初。

新日鉄住金は、軽量、高強度で耐食性に優れるなど様々な機能を持つチタンの特性を生かした純チタン・チタン合金の商品を展開している。今回同社では、本田技術研究所に対し、プレス成形性/溶接性/材質異方性等の加工上の課題に対する技術提案を実施。同社製の純チタン1種材(TP270C)の性質が評価され、Honda/CBRシリーズの最新、最上位モデルとなるCBR1000RR SPの燃料タンク本体での採用となった。

同モデルは徹底した軽量化が図られており、今回の燃料タンクへのチタン採用により、スポーツバイク特有の軽快でニュートラルなハンドリング特性にも貢献する。

またエキゾーストシステムにも同社製純チタン2種材(TP340C等)が採用された。エキゾーストシステム全体での徹底した軽量化達成とともに、重心付近に重量のあるパーツを集めて軽量化効果と運動性能を最大化させる「マス集中化」に寄与している。

同社では、機能性だけでなく優美性も備えたデザイニングチタン「TranTixxii(トランティクシィ)」ブランドも展開しており、今後もチタン材料の適用拡大を進めていく。

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