新社会人の研修期間は平均2.9カ月。一般職種の59.0%が1カ月以内で通常業務へ

~先輩は「あいさつできない」(41.3%)、「失敗を隠す」(40.6%)、「頻繁に遅刻する」(39.4%)、「自分で考えない」(38.2%)新社会人を許せない~

ポイント

  • 新社会人の研修期間は平均2.9カ月
  • 研修1カ月以内で業務へ。一般(事務系・その他)職種は59.0%、技術系職種は48.6%
  • 営業同行や事務、簡単な製品づくりやデータ入力などから業務をスタート
  • 先輩が「許せない」新社会人の行為、1位は「あいさつできない」(41.3%)
  • 製造業エンジニアが最も許せないのは「業務の失敗を隠す」新社会人
  • 入力ミスで数百万円規模の損失も――先輩社会人が1年目にやらかした失敗談

調査概要

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」では、社会人1~3年目の技術系会社員150人と事務系・その他会社員150人を対象に、「新社会人・若手社会人の意識調査」を実施しました。

同調査の中から、今回は「新社会人向けの研修期間」「先輩が『許せない』新社会人の行為」に関するデータを紹介。新社会人が通常業務に入るまで研修を受けた期間、研修が終わって任された業務、先輩社会人が「許せない」と感じる新社会人の行為や、先輩たちの失敗体験について調査した結果を取り上げます。

調査結果サマリー

新社会人の研修期間は平均2.9カ月

・入社1~3年目の若手社会人に、新入社員向けの研修期間はどのくらいだったか尋ねてみた。「研修はない」(14.6%)、「~1週間」(10.8%)、「~2週間」(11.5%)、「~1カ月」(17.0%)、「~3カ月」(22.9%)となり、計76.8%が3カ月以内に研修を終えていることが分かった。
研修期間の平均値を算出してみたところ、2.9カ月となった。

・続いて、事務系・その他の一般職種と技術系の職種に分けて、研修期間を集計した。研修期間が3カ月以内と答えた割合は一般職種で75.7%、技術系職種で77.8%とほぼ同程度だった。
ただ、技術系職種の方が1カ月超~3カ月以内の研修が組まれていることが多く、研修期間が「~3カ月」と答えた割合は一般職種で16.7%、技術系職種で29.2%だった。

営業同行や事務、簡単な製品づくりやデータ入力などから業務をスタート

研修を終えた後、新社会人はどのような業務を任されるのだろうか。入社1年目の新社会人が回答した現在担当している業務の内容は次のとおりだった。

<事務系・その他職種>
・営業、貿易業務、単純作業、アテンド
・見積り、営業同行
・事務仕事

<技術系職種>
・簡単な製品づくり
・製造
・製品の細菌試験
・機械の保守運用
・製品の加工・最終チェック、納品
・データの入力

先輩が「許せない」新社会人の行為、1位は「あいさつできない」(41.3%)

・新社会人と働くことになる先輩社会人は、新社会人のどんなところを「許せない」と感じることが多いのだろうか。
30歳以上の先輩社会人から得られた回答を見ると、「あいさつができない」(41.3%)、「業務の失敗を隠す」(40.6%)、「頻繁に遅刻する」(39.4%)、「自分で考えようとしない」(38.2%)、「言葉遣いがタメ口」(34.6%)といった点を「許せない」と感じている人が多かった。

製造業エンジニアが最も許せないのは「業務の失敗を隠す」新社会人

・先輩社会人が「許せない」と感じる点は、職種によって違うのだろうか。先ほどの集計結果を一般職種と製造業エンジニアとに分けてみると、次のグラフのようになった。
製造業エンジニアの方が「業務の失敗を隠す」(46.6%)、「自分で考えようとしない」(42.1%)、「言葉遣いがタメ口」(39.1%)といった行為を許せない傾向があると分かった。

入力ミスで数百万円規模の損失も――先輩社会人が1年目にやらかした失敗談

このような回答を寄せてくれた先輩社会人だが、入社1年目から完璧に仕事ができたわけではないだろう。入社1年目にどのような失敗をやらかしたことがあるか、自由回答形式で聞いてみた。

<一般職種>
・挨拶ができない
・先輩にタメ口で話した
・電話応対で尊敬語や謙譲語が出ず、広島弁がもろ出しになったこと
・発注数のミス
・上司が作った手書きの書類を間違えてシュレッダーしてしまった
・頭がテンパって失言が多かった
・書類の宛先を間違えた
・飲みすぎて翌日起きたら12:00だった

<製造業エンジニア>
・回路図を間違えて動作しなかった
・安全確認の怠りにより、部品の破損を出した
・非常停止ボタンを押して、ラインダウン
・実験の履歴をしっかり記入しなかったので、データが無駄になってしまった
・寸法を入れ間違えて数百万単位の仕損を起こした
・シーケンス回路を誤入力し、ラインを30分止めた
・部品の裏と表を間違えて基板を設計した
・開発品の試作で想定した性能が実現できなかったとき、小手先の処置で性能向上を図ったものの、客先に納品した後の試験中に処置前の状態に戻ってしまい、お客様の試験担当者から叱られた

調査概要

調査方法:ネットリサーチ
期間:2017年5月19日~26日
対象:
入社1~3年目の若手社会人 事務系・その他職種:150人、技術系職種:150人
30歳以上の先輩社会人 一般職:150人、製造業エンジニア:150人

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