65歳以上の労働観:44.4%が「働きたい」。3割の男性は今も週5日以上働いている

~働く動機は「収入を得たい」(71.2%)。教育、農林水産、製造系エンジニアは「働くこと自体が楽しい」から働きたい~

ポイント

  • 65歳以上になっても、男性の30.1%は「週5日以上働いている」
  • 65歳以上男性、52.6%が「働きたい」
  • 65歳以上になっても働くのは「収入を得たいから」(71.2%)
  • 65歳以上の製造系エンジニア、「働くことが楽しい」(51.8%)から働きたい

調査概要

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、65歳以上の男女2000人を対象に、「シニアの労働観・労働実態」に関する調査を実施しました。

同調査の中から、今回は就業状況(労働日数)と労働意欲、働く動機に関するデータを紹介します。

超高齢社会となった日本。企業が求人情報を掲載すればシニアの求職者からも少なからず応募が入るようになり、シニアスタッフがコンビニなどで働く姿もよく見かけるようになりました。その一方で、現役時代に輝かしい実績を残したビジネスパーソンであっても、高齢を理由に希望どおりの仕事を見つけるのに苦労するケースもあるようです。

政府が進める働き方改革においても、シニア層の労働参加率を上げることがテーマの1つになっていますが、シニアの側はどのような労働観を持っているのでしょうか。65歳以上の男女2000人を対象に調べてみました。

調査結果サマリー

65歳以上になっても、男性の30.1%は「週5日以上働いている」

・65歳以上の男女に、就業状況(労働日数)を尋ねた結果は次のグラフのとおり。「週5日以上」(22.7%)、「週3~4日」(11.2%)、「週1~2日」(4.3%)と計38.2%が65歳以上になっても定期的に働いていると回答した。

・男女別に集計すると、特に男性で「週5日以上」(30.1%)働いている回答者が多かった。

65歳以上男性、52.6%が「働きたい」

・勤労意欲を質問してみたところ、「とても働きたい」は10.2%、「ある程度は働きたい」は34.2%となった。

・男女別に集計すると、こちらも男性の方が「働きたい」と答えた回答者が多く、「とても働きたい」(12.4%)と「ある程度は働きたい」(40.2%)を合わせると、男性の52.6%が「働きたい」と考えていることが分かった。

65歳以上になっても働くのは「収入を得たいから」(71.2%)

・65歳以上になっても働きたいのは、なぜだろうか。「とても働きたい」「ある程度は働きたい」と答えた回答者に、働きたい理由を複数回答可の形式で聞いてみた。

最も多くの人が挙げたのは「収入を得たいから」(71.2%)。そのほか「働くこと自体が楽しいから」(40.8%)、「生活習慣を維持したいから」(40.6%)、「社会との接点が欲しいから」(40.0%)といった理由を選んだ回答者も多かった。

65歳以上の製造系エンジニア、「働くことが楽しい」(51.8%)から働きたい

・働く動機について、回答者が最も長く務めてきた職種別に集計した結果は次のとおり。

製造系エンジニアの傾向として、「収入を得たい」(全職種:71.2%、製造系エンジニア:62.5%[電気・電子系:51.9%、機械系:70.8%、制御・ソフト系:80.0%])ということに加え、主に「働くこと自体が楽しい」(全職種:40.8%、製造系エンジニア:51.8%[電気・電子系:51.9%、機械系:58.3%、制御・ソフト系:20.0%))といった動機からも「働きたい」と考えていることが分かった。

※もっとも長く業務従事した職種

調査概要

調査方法:ネットリサーチ
期間:2017年7月13日~16日
対象:
65歳以上の男性1000人、女性1000人

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