ベリサーブ、ノウハウを可視化できるテスト設計支援ツール「TESTRUCTURE」の提供開始

ベリサーブは2017年9月1日、ソフトウェアのテスト設計支援ツール「TESTRUCTURE(テストラクチャー)」の提供を開始したと発表した。TESTRUCTUREは、トレーサビリティ(証跡や関連性)を確保しながらテスト設計作業を支援する特許技術に基づく。

ソフトウェアの不具合を検出するテストの設計は、開発仕様書などのドキュメント情報から、搭載機能に対してどのようなテストを行うか、テスト観点と呼ばれる独自の視点に基づき組み立てられる。そのため、テスト設計は設計者の経験やノウハウに依存するケースが多く、蓄積されたノウハウを共有・再利用することが困難だった。

今回発表したTESTRUCTUREは、汎用的に利用される機能やテスト観点をノウハウとして目に見える形で蓄積でき、いつでも参照や再利用が可能なツールだ。テスト設計時の作業プロセスや中間成果物のフレームもあらかじめ提供。開発仕様書の記載内容を分析し、タグ付けした機能情報やテスト観点情報の整理も可能だ。開発仕様書からテスト設計成果物作成までの作業過程のトレーサビリティも確保される。また、他社テストツールと異なり、テスト分析あるいはテスト設計工程の一部分ではなく、テスト設計工程全体に対応している。

同社はこのツールにより、ノウハウの利用と伝承が可能になるとともに、蓄積した情報を活用してテスト設計の品質向上を実現できるとしている。また、プロセスの標準化により、テスト設計が均一化され、情報の蓄積に伴いテスト項目の作成効率が約30%向上すると説明。成果物のレビューが容易となり、仕様変更時の修正漏れを防止し、テスト設計の更新も容易になるとしている。テスト設計工程全体に対応しているため、作業を継続的に実施でき、情報の漏れや作業の無駄が減少すると述べている。

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