ジェイテクト、従来比3.5倍の「長寿命スラスト針状ころ軸受」を開発

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ジェイテクトは2017年9月28日、従来比3.5倍の長寿命化となる「長寿命スラスト針状ころ軸受」を開発したと発表した。従来の寿命を維持しつつ、よりコンパクトに設計できることから、車両の軽量化や燃費向上に貢献するとしている。

スラスト針状ころ軸受は、自動車のトランスミッションやコンプレッサーなどに使われ、動力損失の低減に寄与している。しかし軸受部品の構成上、ころ軌道の内外周で起こる周速差による「差動すべり」が発生し、主にレース表面起点のはく離が発生しやすいという課題があった。

そこで同社はレース表面起点のはく離に対して、ショットピーニング工程(無数の粒子を衝突させることによって、金属材料を強くする技術)を追加し、レース表面の高硬度化や残留圧縮応力を与えることで、はく離寿命を向上させた。またその結果として「ころはく離」の発生が予想されたことから、ころ自体も特殊熱処理により強化した。これにより従来品比で3.5倍以上も、はく離耐力が向上したという。

この長寿命処理は、従来の加工工程に追加できるため、量産流動中である軸受のサイズを変えずに長寿命化できる。同社は、同製品の量産を2020年に開始し、年間144万個の販売を目指すとしている。

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