GM、自動運転技術と水素燃料電池技術を組み込んだ軍用プラットフォーム「SURUS」を公開

ゼネラルモーターズ(GM)は2017年10月13日、自動運転技術と水素燃料電池技術を組み込んだ軍用プラットフォーム「SURUS(サイレント・ユーティリティー・ローバー・ユニバーサル・スーパーストラクチャー)」を公開したと発表した。

SURUSは、2基の電気駆動ユニット、リチウムイオンバッテリーシステム、Gen2燃料電池システム、400マイル(643km)以上の走行を可能とする水素貯蔵システムを装備。水素燃料電池システムや自動運転技術、トラックのシャシーコンポーネントを活用することにより、性能を落とさずに廃棄物ゼロの推進を実現した。

特徴として、動作音が静かで臭いも発しないといった点や、オフロードの走破性に優れていること、さまざまな地形に対応できること、大きなトルクを瞬時に発揮できること、出力性能が高いこと、発生するのは水であるということ、そして燃料の充填時間が短いといったことなどが挙げられる。

また軍用テストでは、その無臭性と静粛性により、現在の軍用車両と比較して音による非検出距離を90%短縮。ディーゼルを上回るパワーを発揮することやアイドリングノイズが小さいこと、さらには燃料消費量が少ないことなども指揮官によって確認されている。

同社は、SURUSをユーティリティトラック、モバイルおよび緊急用のバックアップ電源、フレキシブルなカーゴデリバリーシステム、商業輸送、軍用FCV「シボレーコロラドZH2」を改良した軽トラックおよび中型トラック、未来の軍事専用技術など、複数の分野で応用することを検討している。

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