航続距離約1000km、“移動以外の価値”を追求した燃料電池自動車「Fine-Comfort Ride」――トヨタ自動車コンセプトカー

トヨタ自動車は「第45回東京モーターショー2017」にて、燃料電池自動車(以下、FCV)「Fine-Comfort Ride」を出展する。

燃料電池自動車としての走行性能は、航続距離約1000km(JC08モード)を目標としているという。2014年12月に発売した世界初の量産型燃料電池自動車「MIRAI」は同社Webサイトで、航続距離約650kmと記載されている。説明員の話によると、水素を充てんするタンク容量の大型化、タンク内で高圧力をかけることで一層の高密度化を図ることで、1000kmという目標の達成を目指す考えだ。Fine-Comfort Rideの水素充填にかかる時間は、「MIRAI」と同じく3分程度となっている。

Fine-Comfort Rideは、「プレミアムサルーンの新しいかたち」として提案するコンセプトモデル。移動するだけの「乗り物」ではなく、”移動以外の価値”を感じられるように意図している。

シートベルトやエアバッグをシートごとに取り付けるようにしたことで、シートの向きや傾斜を調整できる範囲を広げた。人工知能によるエージェント機能やタッチディスプレイを搭載。搭乗者が普段から使っているスマートフォンを車内に持ち込むと、データ連携して乗車中の情報収集などに利用できる――といった活用法を想定している。

車体の形状は、上から見下ろすと“ダイヤモンド型”。車両の前方から中央にかけては上下左右が広がっていき、後方に向かって絞り込んでいく。空力を意識したデザインを採用し、2列目シートのスペースにゆとりを持たせている。





また、インホイールモーターを採用してタイヤを四隅に配置。さらにボディー下をカバーで覆うことで、静粛性を高めてもいる。



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