タイヤで路面を感じて走行制御、前方車ともデータ共有できる「センシングコア」――ダンロップ 東京モーターショー2017

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自動車のエンジンがモーターに変わり、完全自動運転ではハンドルも不要になる時代が近づきつつある。自動車がどれだけ進歩しても、電子回路を持たないタイヤはずっと変わらず、ゴムと空気でボディを支えるものだと思っていた。

「第45回東京モーターショー2017」において、現状の性能をさらに向上した新モデルの発表を中心とするタイヤメーカーが多い中、タイヤの構造や形状さえも変えようという将来技術に取り組む展示が目を引いたので紹介したい。

「ダンロップ」ブランドを抱える住友ゴム工業が発表したのは「Smart Tire Concept」。同社が2020年代に完成を目指す、より高い安全性能と環境性能を実現するコンセプトタイヤだ。特に安全技術の中で、「センシングコア」と「エアレスタイヤ」を紹介する。

センシングコアを説明する住友ゴム工業の池田社長

同コンセプトのセンシングコアとは、タイヤの回転を常時モニターしているABSやトラクションコントロールユニットに専用のアルゴリズムを組み込み、4輪のわずかな回転数変動を検出して、車両や路面の状態を判定するものだ。

回転変動自体はそもそも走行制御に利用されているデータだが、センシングコアではこのリアルタイムデータをクラウド上で他の車両と共有することを目指す。これにより例えば自車の前方を走行する車両から路面状況を受信し、それに合わせた最適な制御を予め選択することができるというものだ。

エアレスタイヤ「GYROBLADE」。実用化に向けて開発中だ

そしてエアレスタイヤ「GYROBLADE」は、ホイールとトレッドの間に板状の樹脂製スポークを入れ、圧縮空気を不要にしたコンセプトタイヤだ。タイヤに使うゴムの量を減らすとともに弾力性のあるスポーク構造でトレッドを保持することで、乗り心地とパンクの防止を両立させるものだ。

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