ローム、業界最小クラスの低消費電力MOSFET内蔵昇圧DC/DCコンバータ「BU33UV7NUX」開発

ロームは2017年12月26日、乾電池で動作する電子機器向けの小型低消費電流のMOSFET内蔵昇圧DC/DCコンバータ「BU33UV7NUX」を開発したと発表した。

同社によると、近年電子辞書や家電用リモコンなどでは乾電池の採用が進んでおり、高機能化にともない搭載する電源ICの省エネ性能が以前にも増して求められているのだという。

今回開発したBU33UV7NUXは、乾電池1~2本に相当する1~3Vの入力電圧に対してマイコン駆動に必要な3.3Vを出力する昇圧電源ICだ。同社が長年培ってきたアナログ設計技術とパワー系プロセスを駆使することで、消費電流を業界最小クラス(同社調べ)の7μAまで抑えている。アルカリ乾電池2本で駆動するリモコンの待機時(負荷電流50μA)を想定した場合、従来品と比較して約1.3倍長持ちさせることが可能になるという。

また、リモコンでも液晶パネル採用品などの高機能品にも対応できるように、負荷電流モードの切り替え機能を搭載。標準品に対してはローパワーモード、高機能品に対してはハイパワーモードと使い分けることで、さまざまな条件下で最大94%の高効率電力変換が可能だという。

入力電圧範囲は0.6~4.5V、出力電圧は3.3V、商品電力は7μAまたは13μA、最大負荷電流は50mAまたは500mA、動作周波数は800kHzだ。

2017年12月からすでに量産を開始しており、サンプル価格が500円(税別)だ。電子辞書やリモコン、おもちゃやアクセサリなどのガシェット類、ウェアラブル機器、電動歯ブラシなどへの適用を想定している。

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