AIを「既に業務で活用」する製造業エンジニアは17.5%。AIに仕事が奪われるか、経験者と未経験者で意見は正反対に!

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~ AIによって「クリエイティブな仕事に専念できる」(46.2%)。 7割以上がAIの進化を歓迎 ~

ポイント

  • AIによって「クリエイティブな仕事に専念できる」(46.2%)
  • AIを「既に業務の中で活用」(17.5%)。「どう活用できるか勉強している」(25.9%)
  • AIの進化、製造業エンジニアの7割以上が「歓迎する」
  • AIは「相当実用的なところに近づいている」「進化は止められない。そうであれば、積極的に良い方向に進めるのが良いと思う」。一方で、「暴走が心配」「人間の向上心を奪う」という懸念も

調査概要

エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」では、21~60歳の製造業エンジニア275人を対象に、「人工知能(AI)」に関するアンケート調査を行いました。

前回のfabcross for エンジニアの調査レポートで、この1年でAIは「将来性」と「実用性」の両面において進歩したと製造業エンジニアの約6割が評価していることをご紹介しました。

AIを活用するさまざまな製品・サービスが登場してきている一方で、「AIが普及することで人間の仕事が奪われる恐れがある」といった議論があります。「AIが自意識を持つのではないか」と懸念する向きもあり、AIが進化することで必ずしもバラ色の未来が訪れるとは限りません。

製造業エンジニアは、そうしたAIのメリット・デメリットについてどのように考えているのか、調査してみました。

調査結果サマリー

AIによって「クリエイティブな仕事に専念できる」(46.2%)

・まずは製造業エンジニアに、AIが進化することで「自分の仕事はすべて代替されてしまう」か「よりクリエイティブな仕事に専念できる」か、考えを聞いてみた。
「自分の仕事はすべて代替されてしまう」という考えに肯定的(「非常に当てはまる」「やや当てはまる」の合計)だった製造業エンジニアは24.4%で、否定的(「あまり当てはまらない」「まったく当てはまらない」の合計)な製造業エンジニアは41.8%だった。
専門的な業務を任されている回答者が多かったからか、「自分の仕事はすべて代替」されることはないと考える製造業エンジニアの方が多かった。

・一方、AIによって「よりクリエイティブな仕事に専念できる」という意見に対して、肯定的だったのは46.2%、否定的だったのは14.6%だった。こちらの質問から、AIによって自らの業務内容はポジティブな方向に変わると期待している製造業エンジニアが多数派であることが分かった。

AIを「既に業務の中で活用」(17.5%)。「どう活用できるか勉強している」(25.9%)

・実際に、AIを業務の中で活用するようになった人はどのくらいいるのだろうか。「既に人工知能(AI)を業務の中で活用している」かと聞いてみたところ、肯定したのは17.5%、否定したのは53.8%だった。
「どうすれば人工知能(AI)を業務の中で活用できるか、自分なりに勉強している」人の割合はもう少し多く、肯定派は25.9%、否定派は42.9%だった。

・先ほどのAIが進化することで「自分の仕事はすべて代替されてしまう」か「よりクリエイティブな仕事に専念できる」かという質問の結果を、「既に人工知能(AI)を業務の中で活用している」回答者とそうでない回答者に分けて集計してみた。その結果は次のとおり。


AIを「既に業務の中で活用している」グループほど、AIによって自らの業務が「代替されてしまう」と実感している反面、「よりクリエイティブな仕事に専念できる」と考えていることが明らかになった。

AIの進化、製造業エンジニアの7割以上が「歓迎する」

・また、AIを「積極的に活用していくべきだと思う」か、製造業エンジニアに質問してみた。AIの積極活用を肯定したのは63.7%、否定的だったのは6.5%だった。

・さらに別角度から、AIが現在の状況からさらに進化することについて、どのように考えるか意見を述べてもらった。
その結果、AIの進化を「とても歓迎する」(25.5%)、「ある程度は歓迎する」(47.3%)となり、7割以上の製造業エンジニアがAIの進化を歓迎していることが分かった。

AIは「相当実用的なところに近づいている」「進化は止められない。そうであれば、積極的に良い方向に進めるのが良いと思う」。一方で、「暴走が心配」「人間の向上心を奪う」という懸念も

AIの進化を「歓迎する」回答者と「脅威に感じる」回答者、それぞれの意見を自由に述べてもらったところ、次のような意見が寄せられた。

【AIの進化を歓迎する】
・AIの進歩は調査業務や翻訳などのやや創造性が必須だが定型的な仕事をAIにまかせ、人でしかできないような、経験に裏打ちされたひらめきが必要な仕事に専念できる様に仕事を変えていってくれると考える。最近の進化で、相当実用的なところに近づいていると感じるし、それによる恩恵も受けている
・定型業務や分析など目的に応じた得意分野は人工知能にアシストしてもらうことが、仕事の効率化に繋がると思う
・人工知能が進化していったら人間は人間しかできない分野での仕事が増えるような気がする
・仕事の高効率化により、人員不足でも仕事がはかどりそう
・進化は止められない流れと感じる。技術的に可能なことは、どこかで誰かがやってしまう。そうであれば、積極的に良い方向に進めるのが良いと思う
・高齢化社会に助けとなる
・最終的には人間の感覚、知識、頭脳に勝るとは思えない
・ここ最近で実用レベルのAIに進歩したと感じる。ただ、完全にAI任せのレベルではなく人間のサポートが必要なレベルと考える
・人工知能とは人間の知能の集積物に他ならないと考えており、ということは、人工知能の進化とは即ち人間の知的活動の進化だから、人工知能の発達は人類の発達に繋がると思う。それに、人工知能がどんなに発達しても人間そのものに置き換わることは絶対に無いとも考えているので、人工知能が進化したら、その分、人間は未知の新しい分野に活動領域を広げることになり、建設的な流れになると思う
・今はディープラーニングで学習すれば何でもできる、とみんな思っている。でも実際は、その「学習」のためには、いろいろな工夫が必要で、それは人間がやらないといけない。それをやらずに済む時代になれば、どんどん実用化されると思う。早く実用化してほしい。工夫を考えるのが面倒
・人口が減って人手不足が深刻化する以上、機械に任せられる分野を開拓するべきだと思う

【AIの進化を脅威に感じる】
・仕事がなくなってしまう
・人間を超えて、暴走した時が心配
・相当高度な判断までAIで代替できるようになると、人間の向上心を奪う可能性も否定できない。特に若年層に対する影響が心配
・生活が便利にはなるが人が考えなくなるので、ボケがきそう
・過去から何度も盛り上がりを見せているが継続したことがない。また、実用的になったとしても開発側からすると、不具合が出た時の解析が難しく、製品が正しく動作しているのかどうか判断がつきにくい。暴走の危険がある
・正当に進化していくのは良いが、進化したと見せかけた商売がこれからどんどん増える。その製品なりサービスなりがまともなAIなのか、似非AIなのかを見極めなければならなくなっている


調査方法:インターネットリサーチ
期間:2018年1月19日~20日
対象:製造業エンジニア 275名


–メディア関係の皆様へ—
本調査データは、ぜひ記事などでご自由にご活用ください。
記事での紹介・引用時には、エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」調べ、など、調査元を明記ください。
Webサイトでご紹介いただく際は、本記事のURLにリンクを貼っていただけると幸いです。

AIを「既に業務で活用」する製造業エンジニアは17.5%。AIに仕事が奪われるか、経験者と未経験者で意見は正反対に!

グラフデータは当ページからダウンロードいただくか、より高画質のデータをご希望でしたら、お問い合わせページよりご連絡ください。
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