新世代の2Lターボディーゼルエンジン搭載、フォルクスワーゲン「Passat/Passat Variant」TDIモデル

2.0ℓ TDIエンジン

フォルクスワーゲングループジャパンは2018年2月14日、ミッドサイズセダン/ステーションワゴンモデルの「Passat/Passat Variant」に、最新のディーゼル技術で日本のポスト新長期排ガス規制をクリアした「TDI」エンジンを搭載した「Passat/Passat Variant TDI」を発売すると発表した。

今回の新モデルは、拡大傾向にある日本国内のディーゼル乗用車市場に対応して導入されるもので、「TDI」は、VWのターボディーゼルエンジンシリーズの総称。「Passat」シリーズとしても、これまでのガソリン「TSI」やプラグインハイブリッド「GTE」に続く、新たなパワートレインとしてTDIをラインアップに加えることで、「Passat」シリーズ全体の魅力を高める狙いがある。

搭載されている2L直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボのTDIは、最高出力140kW/3500~4000rpm、最大トルク400Nm/1900~3300rpmという優れたエンジン性能を持つ。ディーゼル車のメリットである力強い加速に加え、優れたランニングコストと低CO2を実現している。

ディーゼルエンジン本来の高い燃焼効率に加え、TDIに採用しているターボチャージャーには、可動式ガイドベーン(排ガスの流れを制御する可変機構)を採用。低回転の状態では開口面積を小さくして排気の流速を上げ過給効率を高め、高回転の状態では開口面積を大きくして排気圧力を下げ損失を減らすことで、効率の良い最適な過給圧を得られるようになっている。これにより力強くスムーズな加速と低燃費/低CO2を両立している。

また、ディーゼルエンジンの課題である排ガス中の粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)削減のため、酸化触媒を通過した排ガスに尿素水溶液「AdBlue」を噴射してNOxを無害な窒素と水に還元するSCR(選択触媒還元)、排ガス中のPMを吸着するDPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)、超高圧で燃料の軽油を燃焼室内に直接噴射するコモンレール式燃料噴射システムなどを採用。日本のポスト新長期排ガス規制に適合し、クリーンディーゼル車としてエコカー減税対象となっている。

さらに、完全停止まで先行車を追従できる渋滞時追従支援システム「Traffic Assist」や、前方の車両との距離を検知して衝突被害を軽減するプリクラッシュブレーキシステム「Front Assist」などの運転支援システム/安全装備を標準搭載。9.2インチ大型ディスプレイによる新しいインフォテイメントシステム「Discover Pro」も採用している(Highlineに標準装備、Elegancelineにオプション設定)。

Passat、Passat Variantそれぞれに「Eleganceline」「Highline」の2グレードがラインアップされている。希望小売価格(税込)は「Passat TDI Eleganceline」の422万9000円から。

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