IoTデバイス向けプログラミング言語「mruby/c1.1」が公開――組み込み開発の生産性向上へ

しまねソフト研究開発センターは2018年2月23日、九州工業大学と共同で開発しているIoT小型端末向けの組み込みプログラミング言語「mruby/c」の安定版ver1.1を公開したと発表した。

mruby/cは、センサーネットワークやウェアラブルなどの小型端末向けの開発言語だ。プログラミング言語Rubyの特徴を受け継ぎ、開発時の生産性はC言語の5倍程度を想定している。また、プログラム実行時に必要なメモリ消費量は、従来の組み込み向けの軽量Ruby「mruby」と比較して10分の1程度で、メモリ消費50KB未満(RAM)でも稼働できる。さらに、コンカレントな動作が可能で、OSを使用せず複数のRubyプログラムを同時に動かすことが可能だ。

同センターは今回、そのmruby/cの安定版ver1.1を新たに公開。安定版ver.1.0と比べて、小さなマイコンでも、より大きなプログラムを実行できるように改良した。mruby/c1.1では、主にメモリ管理機能を大幅に改良。それにより、String、Range、Procクラスのガベージコレクトが可能となった。また、クラスの定義が可能になり、よりRubyらしいプログラムを書けるとしている。

同センターは、今後も更なる開発に取り組むとしており、mruby/cの紹介や関心を持つ企業との共同研究なども進めるという。また、それにより、島根県内企業の競争力強化につながる取り組みを行っていくとしている。

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