20年ぶりに直列6気筒エンジンを採用――メルセデス・ベンツ日本、新技術「ISG」を搭載したフラッグシップモデル「S 450」を発表

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メルセデス・ベンツ日本は2018年3月1日、メルセデス・ベンツのセダン「新型Sクラス」に新技術「ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)」を搭載した「S 450」、さらに装備を充実させた「S 450 エクスクルーシブ」、全長が13cm長く後席の空間を広げた「S 450 ロング」の3モデルを追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店を通じて予約の受け付けを開始したと発表した。

メルセデス・ベンツSクラスは、メルセデスのフラッグシップモデル。今回発表されたS 450、S 450 エクスクルーシブ、S 450 ロングには、バランスに優れコンパクトな新型直列6気筒エンジン、効率化と高性能化を推進するISG、低回転域で過給を行う電動スーパーチャージャーなどの新技術を搭載した。

新発表の3モデルには、メルセデス・ベンツにとって1997年以来約20年ぶりの直列6気筒エンジンとなる、新型「M256」エンジンが搭載される。このエンジンは単体で最高出力367PS(270kW)、最大トルク500Nmを発生する。直列エンジンの採用により、エンジン左右のスペースに補器類を配置できることに加え、従来はエンジン回転を動力源としていたエアコンディショナー、ウォーターポンプなども電動化されたため、エンジン前部のベルト駆動装置が不要となり、よりコンパクトになった。また、エンジン近接型の触媒を採用し、より効率的に排出ガス処理ができるほか、12mmオフセットされたエンジンや、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減している。

ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力16kW、最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能を兼ねている。この電気モーターと48V電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンの低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得られる一方、60Vを下回る電圧としたことで、専用の乗員保護機構は不要になる。

また、2秒以下のエンジン停止は、アイドリングストップをしない時よりも燃料消費量を増加させることから、ドライバーの走行データやレーダーセンサーからの情報をもとに、エンジンが2秒以上停止しないと予測した場合には、あえてエンジンを停止しない機能を採用した。さらに、アイドリング時には、電気モーターの充電電流を調整することで、エンジン回転数を毎分520回転という低回転で安定的に保つ。

さらに、排気によるターボチャージャーが効果を出しづらい、低回転域で過給を行う電動スーパーチャージャーを搭載することにより、ターボラグを解消する。電動スーパーチャージャーとISGによる動力補助と排気ターボチャージャーとの組み合わせで、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを可能にした。

メーカー希望小売価格は、S 450が1147万円、S 450 エクスクルーシブが1363万円、S 450 ロングが1473万円(いずれも税込)で、納車はS 450 ロングが2018年の夏頃を予定、それ以外は2018年4月頃を予定しているという。

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