「ジュラシック・ワールド」がヒントに――赤外線暗視スコープでも不可視な材料を開発

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カリフォルニア大学アーバイン校工学部教授Alon Gorodetsky(左)と博士学生Chengyi Xu(右)

カリフォルニア大学アーバイン校の研究グループは2018年3月、赤外線暗視装置で見たときに不可視になる材料を開発したと発表した。

引き伸ばしたり電気的な刺激を与えたりすると、同材料の表面は瞬時に滑らかになるか、逆にしわを形成する。そうすることで熱の反射の仕方を変化させて、赤外線暗視スコープに対して不可視にしたり、実際の温度とは違った温度に見せたりする仕組みだという。

非常用毛布のように熱を反射する製品は数十年前から存在していたが、同研究グループは数年間、生体工学を用いて断熱性を劇的に改善できないかと研究を進めてきた。そしてハリウッド映画「ジュラシック・ワールド」においてカメラ上で恐竜が消失・出現する場面や、現実世界でイカが水中で光を反射する映像から刺激を受けて開発の手掛かりに。周辺環境に溶け込むように皮膚を瞬間的に変化させるイカなどの頭足綱の動物に着目した。

同材料はアルミニウム、プラスチック、粘着テープがサンドイッチ状になっているという。手で引っ張ることや電圧をかけることによって、しわがある灰色の状態から光沢のある状態へと変化する。軍隊のカモフラージュや、宇宙船・保存容器・避難シェルターなどの断熱性の向上に利用できる可能性がある。

同研究グループは今後、より大きなサイズの商用利用できるシートの試作品の作成を目指す考えだ。

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Now you see it: Invisibility material created by UCI engineers

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