米バッファロー大、太陽光浄水器の効率を飛躍的に高める技術を発表

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米ニューヨーク州立大学バッファロー校の研究者らが、太陽光を利用した浄水器の効率を飛躍的に高める技術を発表した。

太陽のエネルギーで水を蒸発させて浄化するという考えは古くからあり、ギリシャの哲学者アリストテレスは、2000年以上前にそのような方法について述べたと伝えられている。同学の技術は、カーボン紙の端を水に浸し、吸い上げられた水をカーボン紙が吸収した太陽熱で蒸発させる、というシンプルなもの。今回の発表は、2017年1月に公開していた太陽光浄水器をベースに、カーボン紙を逆V型に配置するなど、蒸留の効率を高めるための改良を加えている。

研究を率いるQiaoqiang Gan博士は、「太陽エネルギーを使って水を蒸発させる場合、周囲の環境に熱が奪われてエネルギーの一部が失われるため、一般的に効率は100%より低くなる。この蒸留方式には周囲の環境から熱を奪う仕組みを加えているため、ほぼ完全な効率を達成することができる。」と述べている。

太陽光浄水器は、電気を使わずフィルター交換の必要もないため、インフラが未整備な土地などでの水の供給や災害対策として有効な手段だ。Gan博士は、研究チームのHaomin Song氏等と共にこの技術を普及させるためのスタートアップ「Sunny Clean Water」を立ち上げ、この蒸留方式を太陽光浄水器に組み込む作業を行っている。Songs氏は、「小型冷蔵庫サイズの太陽光浄水器であれば、毎日10~20リットルのきれいな水を作れると見ている」と述べている。

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Engineers upgrade ancient, sun-powered tech to purify water with near-perfect efficiency

これでサバイバル生活も問題なし――安価な太陽蒸留器「solar vapor generator」を開発(掲載元: fabcross for エンジニア)

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