中国の宇宙ベンチャー、初の民間開発ロケットの打ち上げに成功

中国メディアの伝えるところによると、中国初となる民間開発宇宙ロケットが、現地時間5月17日午前7時33分、中国北西部の試験場からの打ち上げに成功した。

打ち上げられたのは、「Chongqing Liangjiang Star(重慶両江星)」と名付けられた固体燃料ロケット「OS-X」。開発したのは北京に本拠地を置く宇宙ベンチャーOneSpace Technologyだ。OneSpace Technologyは、2015年に設立されたスタートアップで、ロケットは開発段階に入ってからわずか1年で打ち上げに成功したという。OS-Xシリーズは、100kgのペイロードを高度800Kmの軌道に投入する能力がある。中国国内の顧客向けに2018年内に4回の打ち上げが計画されている。

OneSpace Technologyは、OS-Xより大きく、小型衛星を太陽同期軌道や高度2000Km以下の低軌道に投入する能力のあるOS-Mロケットも開発中で、2018年末には打ち上げたいとしている。同社によると、同クラスでは最も安価なロケットになるという。

衛星打ち上げビジネスではアメリカのSpaceXが良く知られているが、OneSpace Technologyは、インドのPSLV(Polar Satellite Launch Vehicle)が直接のライバルだと考えている。新たなプレイヤーの参入により、衛星打ち上げビジネス競争はますます激化しそうだ。

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