非接触で複数対象者の心拍、呼吸を測定――24GHzレーダー利用のバイタルセンサー・プラットフォーム

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アナログ・デバイセズは2018年6月5日、サクラテックと共同で、24GHzレーダーベースのバイタルセンサー・プラットフォームを開発したと発表した。

同プラットフォームは、アナログ・デバイセズの高性能なレーダー向けチップセットと、サクラテック独自のMIMO(Multiple-Input and Multiple Output) FMCWレーダーモジュールおよびバイタルセンサー・モニター(VSM)向けソフトウェアにより実現した。これまでのVSMでは対象者への接触が不可欠で、一度に複数の対象者の生体情報を取得することもできなかったが、同プラットフォームでは、対象者に接触することなく、±45°の方位角において一度に複数の対象者の心拍、呼吸を長時間にわたり測定可能だ。

対象者はレーダーに正対する必要はなく、どのような向きからも検出できる。またカメラを使わず衣服の上からでもモニターできるため、プライバシーを侵害する心配もない。病院や介護施設での健康状態管理や、ビル内部の人員検知や動線管理などへの応用が可能だ。

さらに、クラウドサービスと連携させることで「センサーTOクラウド」システムを実現し、機械学習などを活用したより高度なデータ分析解析も可能になる。

同プラットフォームにはアナログ・デバイセズのレーダーチップセットが活用されている。周波数シンセサイザのADF4159、送信部MMICのADF5901、アナログ・フロント・エンドのADAR7251、そして受信部MMICのADF5904が、アンテナ部からデジタル信号処理部までの信号の流れ全てをカバーし、高い集積度によりシステムのコストとサイズを削減している。サクラテックではこのチップセットを活用し、104×76×6mmという小型で薄いレーダーモジュールを開発した。

レーダーセンサーモジュール「miRadar8」は、レーダー方式がMIMO FMCW 24GHz(ARIB-STD-T73)、アンテナは2Tx、4Rx。方位角範囲は±45°となっている。

miRadar8

価格は、「miRadar8」が定価35万円(税抜)、評価用キット「miRadar8 EV-2」VSMソフトウェア付きが定価75万円(税抜)。データ分析用クラウドサービス「miRadar8 VSM cloud data service」の価格は個別相談となる。いずれもサクラテックとその代理店を通じて販売される。

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