2倍のクランプ力と3kg以上の軽量化を実現――曙ブレーキ、「中・小型トラック用電動パーキングブレーキ」を開発

曙ブレーキ工業は2018年6月14日、既存の他社量産品に対し高いクランプ力を発生する「中・小型トラック用電動パーキングブレーキ」を世界で初めて開発したと発表した。

自動車の電動化により搭載システムの電子制御化が進む中、ブレーキに対しても消費電力の低減、車両の軽量化、安全性の向上につながる製品開発が求められている。

今回同社が開発した電動パーキングブレーキは、中・小型車の多くに適用されている2ピストンディスクブレーキをベースとし、1つのモーター出力を2つのスピンドル機構を介し2つのピストンに伝達できる独自の構造を採用。1つのモーター出力を1つのスピンドル機構を介し1つのピストンに伝達する構造を持つ既存の他社量産品と比べて、200%以上の出力を発生する。

また、出力を得るために必要な電流値は14Aと既存の乗用車用製品と同等で、車両1台当たり3kg以上の軽量化も可能になる。

同社は今後、確実な量産立ち上げに向けて2019年に生産体制を構築し、将来的にはさまざまな電動ブレーキキャリパー開発への展開を進めるとしている。

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