レンゴー、セロファン製造技術を応用したセルロースナノファイバーを開発

XCNFの外観(左)と、透過型電子顕微鏡画像(右) 

レンゴーは2018年7月2日、自社のセロファン製造技術を応用した新しいタイプのセルロースナノファイバー「ザンテート化セルロースナノファイバー」(XCNF)を開発したと発表した。

セルロースナノファイバーは、木材のセルロース繊維を化学的方法や機械的処理によってナノレベルにまで微細化した繊維状物質だ。鋼鉄の5分の1程度の重量で5倍の強度を持つと言われており、自動車の軽量化などをはじめさまざまな用途への応用が期待されている新素材だ。

レンゴーは、同社工場で生産しているセロファン製造技術に着目。その製造工程で発生する中間生成物「ザンテート化セルロース」から、セルロースナノファイバーを製造する技術を開発した。今回開発したXCNFは、セルロース分子内にザンテート基を有しているが、容易に脱離させて純粋なセルロースナノファイバーに転換できる。

今後は企業や大学とも連携し、基盤研究およびXCNFの特徴を生かした商品開発を進めて実用化を目指す。

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