東芝の「ロータリーコンプレッサB型シリーズ」が未来技術遺産に登録――エアコンの省エネ性、快適性に貢献

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ロータリーコンプレッサB型シリーズ(カットモデル写真)

東芝キヤリアは2018年8月21日、東芝が1969年に開発した「ロータリーコンプレッサB型シリーズ」が、国立科学博物館選定の2018年度重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されたと発表した。

ロータリーコンプレッサB型シリーズは、東芝の自社技術による日本初の空調用ロータリーコンプレッサーとして開発されたものだ。高精密な加工技術開発により、高効率でシンプルな機構、低コストのロータリーコンプレッサーは冷媒ガスを効率的に圧縮できる。現在では家庭用エアコンの多くに使用され、インバーターによる可変回転数制御を組み合わせることで省エネ性や快適性をもつ今日のエアコンの先駆けとなった。

東芝のロータリーコンプレッサー技術は東芝キヤリアに引き継がれ、2004年の世界初「家庭用エアコン向け可変気筒デュアルロータリーコンプレッサ」や、2017年9月現在で世界最大能力をもつ「A4 100cc DCツインロータリーコンプレッサ」などの開発につながっている。

2008年度から毎年、国立科学博物館(産業技術史資料情報センター)は日本の科学技術史資料のうち「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定し、重要科学技術史資料登録台帳に登録している。今年は19件が登録された。

1910年に東芝(当時:芝浦製作所)製造の「特別高圧油入変圧器 (13.2kV、100kVA)」が「現存する日本最古の特別高圧(10,000V以上)の変圧器で、日本の電力技術の急速な発展を示すものである」と評価され、重要科学技術史資料として最初に登録された。それ以後、「東海道新幹線0系電動客車量産型第1号車」や東芝製造の日本初の量産型カラーテレビ受像機などが国民生活や社会に大きな変化をもたらしたとして評価され、現在は合計259の製品や技術が登録されている。

今回登録されたロータリーコンプレッサB型シリーズのカットモデル、パネル展示が、8月28日~9月2日までの間、国立科学博物館の日本館にて行われる予定だ。

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