小惑星探査機「はやぶさ2」、小惑星「リュウグウ」への着陸準備を進める

2018年6月29日に直径900mほどのダイヤモンド型小惑星「リュウグウ」に到着した「はやぶさ2」の着陸準備が進んでいる。

JAXAの発表によれば、リュウグウに到着後、はやぶさ2は2018年8月に高度5kmほどの中高度運用を行い、重力の測定と着地点の決定を行った後、2018年10月下旬に1回目、2019年2月に2回目、2019年4月~5月に3回目のタッチダウンを試みる予定だ。なかでも、3回目のタッチダウンの前には、重さ2kgのインパクターを投下して人工的にクレーターを作り、地中のサンプルの採取が試みられる。

はやぶさ2には、「Rover-1A」、「Rover-1B」、「Rover-2」の3台の小型ローバーと、ドイツ・フランスの共同製作による小型着陸機「Mobile Asteroid Surface Scout(MASCOT)」も搭載されている。Rover-1AとRover-1Bは同時に、Robver-2は単独で、はやぶさ2から分離され小惑星の表面をホップして移動しながら、探査を行う予定だ。

また、NASAでも同様の小惑星探査プロジェクト「OSIRIS-REx」が進行中だ。OSIRIS-RExは2016年9月打ち上げ、2018年8月に地球近傍小惑星「Bennu(ベンヌ)」に接近、タッチ・アンド・ゴーでサンプルを持ち帰ることを目指している。地球への帰還予定は2023年で、JAXAとNASAは持ち帰ったサンプルの交換を計画していると伝えられている。

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Operation status for the asteroid explorer, Hayabusa2, in the vicinity of Ryugu

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