炭素繊維の成形で生じる廃棄物を2~6%低減――イリス、コンポジテンスの複合材料加工システムの販売を本格化

コンポジテンス2Dシステム

産業機器輸入商社のイリスは2018年8月28日、独コンポジテンス(Compositence)の複合材料加工システムの販売を本格化すると発表した。

航空宇宙産業や自動車産業では、軽量化や組み立て作業工数の削減のため、炭素繊維やグラスファイバーの需要が高まっている。しかし、複合材料は高価な上にリサイクルが困難で、その廃棄物の低減策が求められてきた。

そこで、コンポジテンスは、このようなニーズに対応するべく、無駄なく複合材料を成型できる装置を開発した。そして今回、同社の代理店であるイリスは、ロボットで成型する従来の3Dタイプに加えて、シート状のスタックを作製する2Dタイプの販売を本格化する。

この成型システムでは、細長いテープ状の炭素繊維を専用ヘッドで重ねるように配置して成型する。そのため、従来のシートから型で抜く、または形状に合わせて切断するなどの方法とは異なり、より自由な形状成型が可能だ。そして、従来では40%も発生していた廃棄物を2%まで削減できるという。

コンポジテンスは、同製品をドイツ航空宇宙センターのほか韓国科学技術院にも納入しており、近くドイツのフラウンホーファー鋳造・複合材料・プロセス技術研究所にも納入する予定だ。






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