ブラシレスDCモーターの開発/製造の革新に期待――エイブリック、世界初となる検知方式を採用した磁気センサー「ZCLホールIC」を開発

エイブリックは2018年10月11日、世界初となる片極検知、交番検知ではない検知方式を採用した磁気センサー「ZCLホールIC」を開発したと発表した。同開発品について、ブラシレスDCモーターの開発/製造に革新をもたらすものとしている。

従来の交番検知ホールICは、S極とN極の切り替わり点である0mTを通過した時点では信号を検知することができず、検知点に達して信号を出力するまでに、ある程度の時間を要していた。このため機器開発段階において、より綿密な設計が要求されたり、センサーの位置精度や構成する部品のバラツキの原因となって、モーターの性能が左右されたりすることがあった。また、生産現場においてはキャリブレーション作業に大きな負担をかける要因になることもあった。

今回、同社が開発したZCLホールICでは、同社独自のZCL(Zero Crossing Latch)技術を活用し、0mTに到達した時点を検知して信号を出力する。これにより、ブラシレスDCモーターの設計段階における自由度が格段に向上し、生産現場におけるキャリブレーション作業負担を大幅に軽減する。また、従来のホールICを使用したブラシレスDCモーターと比較して性能が安定するため、モーターの品質向上にも寄与する。加えて、世界最薄クラスのパッケージでモーターの小型化にも貢献する。

同社は、2018年10月16日から19日まで幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2018」において、同開発品を紹介予定だ。

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