キチン/キトサンから作ったナノファイバーを生産開始

GSアライアンスは2018年10月17日、ナノ微粒子分散技術を応用して「キチンナノファイバー」「キトサンナノファイバー」の生産を開始し、サンプル出荷可能な体制を整えたと発表した。

キチンとは、甲殻類や昆虫の外皮、キノコなどの菌類の細胞壁の主成分。そのキチンをナノサイズまで小さくしたものがキチンナノファイバーだ。高強度、高弾性、低熱膨張などの機械的特性を持ち、素材を強化する補強繊維などの用途を想定している。

キトサンはキチンをアルカリで処理したもの。ナノファイバー化することで、機能性コーティングや接着剤への添加剤のほか、化粧品、医療、電気・電子、光学の分野など、幅広い工業用ニーズに対応できるという。

キチンナノファイバー、キトサンナノファイバーは共に、水中で均一に分散されているジェル状の物質として供給される。キチンやキトサンそのものとは異なり、機能性原料として食品、飲料、化粧品、医薬品に混合することが可能だと説明している。ただし、食品や飲料として直接使用する体制はまだ整っておらず、今後、法的な認可を受けるなど、供給体制を整えていく必要がある状況だ。

プレスリリース

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