Rolls RoyceがIntelと連携し、自動運転船を建設

Rolls-RoyceとIntelは2018年10月15日、「知的認識(IA:Intelligent Awareness)」と呼ばれる技術を使った、船舶の高度インテリジェント航行システムの実現に向けて協業すると発表した。

Rolls-Royceの高度インテリジェント航行システムには、遠隔操作と完全自律航行のふたつがあり、AIを利用したセンサー群、LiDAR、レーダー、熱画像カメラ、HDカメラ、人工衛星および天気予報の情報に基づき周囲の状況を把握、数キロ先の物体を検知することができる。これは、夜間あるいは悪天候下で混雑する海峡などを通過するときに重要な機能だ。

Intelの「Xeon」プロセッサは船舶に搭載するサーバーに使われ、AI機能の提供とデータセンターとの通信を行う。また、Intelの「3D NAND」 SSDが、圧縮しても1日あたり1テラバイトにもなるという船舶の収集データを格納するブラックボックスに使われる。ブラックボックスのデータは、入港時に分析とトレーニングに利用される。

また、Rolls-Royceは商船三井と共同で、2018年4月に神戸-大分間に就航するフェリー「さんふらわあごーるど」でIAの実証試験を行っている。さんふらわあごーるどは、明石海峡、備讃瀬戸、来島海峡といった海上交通の要衝を航行するが、実証実験では航海士がIAによって夜の闇に隠れた目的物をビジュアルに捉えることができたという。

Rolls-Royceは、高度インテリジェント航行システムに関し、2020年に沿岸航行船舶の遠隔操作、2025年に近海航行船舶の遠隔操作/自律航行を実現するとしている。

関連リンク

Rolls-Royce and Intel announce autonomous ship collaboration

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