PC緊張材の加工作業を3日短縮、高強度プラスチック活用の定着システムを開発――三井住友建設

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三井住友建設は2018年11月2日、プレストレストコンクリート(PC)の緊張材に使用するアラミドFRPロッドの定着具として、高強度プラスチックを使った定着システムを世界で初めて開発したと発表した。住友ベークライトとの共同開発となる。

アラミドFRPロッドは、アラミド繊維を棒状に束ねたもの。厳しい腐食性環境でも全くさびず、高強度、軽量、柔軟性、非磁性・非電導などの特性を持つ。PC鋼材の代替えとなるPC緊張材として、橋梁補修工事などで用いられるようになってきた。

だがアラミドFRPロッドは一方向性の材料であり、局部的な支圧やせん断に弱いという課題がある。PC緊張材としてジャッキ等でプレストレスを導入するとき、ロッド端の定着部において、事前に鋼製スリーブに充填剤の無収縮モルタルを注入して固定する作業が必要になっていた。

そこで両社は、熱硬化性樹脂とガラス繊維との複合体である高強度プラスチックを用いた特殊くさび構造の定着システムを開発した。即座に定着することが可能となり、事前の加工作業にかかる手間と時間が不要になるという。緊張作業における1工程当たり3日短縮できるようになると説明している。

また、従来の定着システムは使い切りだったが、今回開発したシステムは繰り返し使用できる。環境負荷やコストを下げる効果も見込めるという。

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