アメリカ人の50%、かなうなら製造業でキャリアを追求したい? 米Kronos調査

人材管理支援サービス提供企業の米Kronosが、18歳以上のアメリカ人2020名(就業者1159名)を対象に、製造業に対してどの程度の知識と認識を持っているかを探るアンケート調査を実施した。

同調査の結果、製造業に疎い人が少なくないことが分かった。さらに、自身の現在のキャリアに満足していない人が多いことも判明した。

一方、製造業の現状や将来性について説明したところ、「自分がこれから社会に出る身の上だとすれば製造業でキャリアを追求する」と答えた人が半数もいたという。

Kronosは初めに、製造業に対する知識と認識について質問。すると、21%が「製造業について何も知らない」と回答した。製造業が非常に多くの雇用を創出していることを知っていたのはたったの25%。製造業に高所得の仕事があることを知っていたのは23%以下で、製造業が急成長産業だ認識していたのは14%だけだった。

一方、自身のキャリアについてどう思っているかも聞いたところ、60%が現在のキャリアに失望していると回答。失望した理由としては、「自分の望んだキャリアに進めなかった」(32%)、「昇進の機会やスキルを学ぶ機会を失った」(30%)を挙げた。

Kronosはその後で、DeloitteとManufacturing Instituteが発表した次の一文をアンケート回答者に読んでもらい、製造業で働きたいと思うかどうかを尋ねることにした。

「アメリカの製造業は安定した成長産業だ。今後も経済の柱であり続ける。アメリカ商務省経済分析局によると、アメリカの製造業は2015年にGDPの12.1%を占めた。しかし、ベビーブーム世代が退職の時期を迎えている。われわれが調査したところ、アメリカの製造業では2025年までに340万の雇用が新たに必要だ。もし現在の雇用傾向が続けば、そのうち約半分の仕事が空いたままになるだろう。アメリカの製造業には将来にわたって多くの就職の機会がある」

Kronosによると、職業を持つアンケート回答者の50%が「もし自分がちょうど社会に出るところなら、製造業でキャリアを追求しそうだ」と述べたという。

関連リンク

Kronos Survey Finds Many Americans Know Very Little about the Manufacturing Industry

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