英Digital Barriersの危険物スキャニング技術「ThruVis」、米国運輸保安局が採用

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英国のセキュリティ関連企業Digital Barriersは、同社の危険物探知技術「ThruVis」に関し、米国運輸保安局(TSA:Transportation Security Administration)と契約を締結したと発表した。

ThruVisは、テラヘルツ波を応用したパッシブスキャニングシステムだ。テラヘルツ波は、周波数1THz(波長300μm)前後の電磁波で、可視光と電波の中間の性質を備えている。人体からもごく微量が放射されており、布、紙、プラスチック、陶器などを通過する性質があるため、このテラヘルツ波をカメラで撮像することができれば、服の下に隠された武器や爆発物の影を映し出せる。

同社によれば、テラヘルツ波の特性として、低めの帯域を利用すればより透過度が高くなるが、解像度が悪いという課題があったという。ThruVisは、これまで困難とされてきた250GHz(1THzの4分の1)という波長を使ったスキャニングを可能とし、服の下に隠された銃火器を6メートル、爆発物なら10メートル以上先から確認できるという。

ThruVisシステムのサイズはタワー型PC程度とコンパクトで、かつ完全にパッシブなカメラのためX線照射などの設備を必要としない。空港や交通ターミナルなどソフトターゲットのリスクのある場所に設置しても、群衆の動きを止めることなく、セキュリティ上の脅威を発見することができる。

Digital BarriersのCEO、Zak Doffman氏は、「ThruVisは、いわゆるソフトターゲットをテロ攻撃から守る能力を根本的に変えるものだ。10年に及ぶ官民あげての数千万ドルの投資の結果、我々は、群衆の集まる公共の場所、交通網、空港へ持ち込まれようとする隠された武器、爆発物を発見できるようになった。」と述べている。

同社のThruVisは、全米の空港、大量輸送手段、公共の場をテロ攻撃から守るため、さらなる機能強化を受けているところだ。

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