Audiが目指す第4次産業革命――次世代生産方式を取り入れた「Smart Factory」

Audi AGV

独Audiは、定期的に開催する「Audi TechDay」において、同社が研究する次世代の自動車製造工場「Smart Factory」を公開した。

近年、従来型の基幹産業である製造業にIoTの技術を導入して「第4次産業革命」を起こすという提言が増えている。Audiが本社をおくドイツでも、「Industry 4.0」として製造業のIT化を目指す取り組みが始まっているが、今回Audiが公開したSmart Factoryはその取り組みのひとつだ。

Audiは、顧客ニーズの多様化や世界的に拡大する自動車関連法規への対応などによって生産する車両のバリエーションが飛躍的に増え、これまでのベルトコンベヤ式生産ラインでは製造効率が低下すると考えている。

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同社では、これまでも一部の高級車やエンジン組立工場では、生産工程を固定化した組立ラインではなく、台車に車両やユニットを載せて独立したワークステーションに運び、作業員が一定範囲の組み立てを行うmodular assembly(モジュラアセンブリ)方式を採用している。Smart Factoryでは最新のIT技術を取り入れて製造/検査プロセスの飛躍的な効率化を実現し、これをすべての量産車両へと拡大することを目指している。

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Smart Factoryでは、作業する車体や部品は中央のコンピュータで精密に管理された無人搬送システムでワークステーションに運ばれ、作業員が組み立て作業を行う。部品の搬送には、自走式ロボットやドローンが使われ、人間や障害物を避けながら工場内を飛行して部品をワークステーションへ搬入する。中央コンピュータは各ステーションの状況をリアルタイムで把握し、すべての工程におけるスムーズなワークフローを保証する。

また、各ワークステーションでは、作業員は最新のデジタル技術の助けを借りて作業を行う。公開されたSmart Factoryの動画には、作業員が行った配線をマシンビジョンで確認して検査する様子や、作業員がメガネ型のヘッドアップディスプレイを使い、エンジンガスケットの取り付け位置を確認しながら組み立てする様子などを紹介している。

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