LEDを扱える企業・求人は?

LEDとは?

LED(発光ダイオード: Light Emitting Diode)は、電気を流すと発光する半導体素子のこと。1960年代に赤/黄緑色LEDが開発されて以来、表示用として実用化されていたが、1990年代に日本人のエンジニアにより青/緑色LEDが開発されたことで光の3原色が揃い、照明器具やフルカラーディスプレイへの活用の道が開かれた。

LEDはこれまで照明器具で主流だった白熱灯や蛍光灯に比べ消費電力が少なく長寿命、器具の小型化が可能などのメリットがあり、住宅/施設/店舗などでLED照明の普及が急速に進んでいる。また、LEDディスプレイは、これまでのディスプレイより明るく消費電力が少ない、多様なレイアウトに対応するなどのメリットがある。

LED照明/ディスプレイなどLEDを利用した製品は、耐用年数が長く消費電力を抑えられるため、省エネルギー、低ランニングコストの視点から導入が進んでいる。

LEDを取り扱う企業は?

照明器具メーカー最大手のフィリップスが2015年にLED/車載用照明事業を売却するなど、各企業における事業再編は進んでいる。そうした状況でも研究開発の投資を積極的に進めてきた日亜化学工業は、高付加価値製品でハイパワーLED市場をリードし、高収益につなげている。一時はLED照明に参入する中小企業が乱立していたが、国内のLED電球/LED蛍光灯シェアは東芝が約42%、パナソニックが約38%と、他メーカーを圧倒している。

LEDディスプレイでは、従来以上にLEDを高密度に敷き詰め、高精細かつ広視野角なマイクロLEDが注目を集めつつある。次世代ディスプレイのマイクロLEDを主導するのがソニーで、アップルも中小型ディスプレイ向けに開発を進めているとみられる。

LEDに携われる求人は?

LED照明の回路設計では、駆動回路の効率が良くないと照明機器全体の発光効率が落ちるため、LED独自の駆動回路設計が必要になる。そのため光学設計、熱設計、LED駆動回路設計のLED照明開発に必要な3段階に精通した回路設計者へのニーズが高い。それ以外にも、LED照明の品質評価/製造エンジニアの求人もある。

またLEDディスプレイや表示デバイスにおいても、常に電気回路設計者の求人が出ている。次世代ディスプレイなど高度な技術に対応できる、高いスキルを持った開発者や設計者の求人が増えるとみられる。ほかにもLEDの材料開発者へのニーズもある。

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