- 2020-2-10
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- 777-8, 777-9, Boeing, Boeing 777, Boeing 777X, GE Aviation, GE9X, Van Chaney, ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空, ペインフィールド空港, 全日本空輸(ANA), 双発ジェット機
米航空機大手Boeingは、2020年1月25日(現地時間)、最新鋭機「Boeing 777X」の初飛行に成功した。大勢が見守る中、777X型機はワシントン州にあるペインフィールド空港を現地時間午前10時9分に離陸し、ワシントン州の上空を3時間51分に渡って飛行した。
777X型機は、世界中の航空会社で運用されている「Boeing 777」をベースとした大型旅客機だ。「777-8」と「777-9」の2機種があり、初飛行を行ったのは777-9型機。777-9型機は座席数426席の双発ジェット機で、全長76.7m、翼幅71.8mだ。主翼の翼端は折り畳み式で、駐機時の翼幅は64.8mとなる。
777X型機は、翼に炭素繊維複合材を使用し、GE Aviation製の新型エンジン「GE9X」を搭載しており、燃費、排気量ともに競合機種に比べて10%少ないという。777X型機の価格は、777-8型機が約4億1000万ドル(約440億円)、777-9型機が約4億4200万ドル(約480億円)だ。
777/777X型機の試験検証担当チーフパイロットであるVan Chaney機長は「777Xの飛行は素晴らしく、今日の試験飛行は非常に成果があるものだった。この飛行機を再び操縦するのが待ち遠しい」と感想を述べている。
777X型機は、全日本空輸(ANA)、ブリティッシュ・エアウェイズ、キャセイパシフィック航空などの航空会社から発注コミットメントを含め合計340機の受注があり、最初の納入は2021年の見込みとなっている。